シリアルノミネーションサイト/砂漠/国立公園 の世界遺産
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シリアル・ノミネーション・サイトとは「連続性のある遺産」のこと。必然的に構成資産が複数となる。
これらの遺産はひとつひとつが普遍的価値を有している必要がなく、全体として顕著な普遍的価値を持っていれば世界遺産となることが出来る。
文化遺産で言えば同一の歴史・文化を有すること、自然遺産で言えば同じ地質・生態系などを有することが重要視されており、それらの構成資産をつなぐストーリーも重視される傾向がある。
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マントヴァとサッビオネータ
イタリア北部、ポー川渓谷に位置する二つのルネサンス歴史地区で、共にゴンザーガ家に関わりのあるマントヴァとサッビオネータが登録範囲。 マントヴァは中世には「マントヴァ公国」として名を馳せた。市中心部の広場や聖堂などの中世からルネサンス期に渡る遺産が含まれている。 一方、30km離れたサッビオネータは、16世紀後半に建設された計画都市である。六芒星の様な形をした城...
登録国 イタリア 登録年 2008年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) -
都市遺跡サーマッラー
バグダッドから北西に約130㎞チグリス川沿い、9世紀にアッバース朝の首都として栄えたサッマーラー。 唯一原型を残しているアッバース朝の都市遺跡であり、モスクや宮殿などが数多く作られた。 特に、9世紀に建造された大モスクに付随している螺旋状のマルウィーヤ・ミナレットが象徴的である。 2007年に世界遺産に登録されたが、イラクの政情不安もあり同時に危機遺...
登録国 イラク 登録年 2007年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) -
アツィナナナの雨林群
マダガスカル島東部に広がる約4,800k㎡の広さをもつ6つの国立公園からなるアツィナナナの熱帯雨林。 この世界で4番目に大きい島はかつて6,000万年ほど前に大陸と切り離され孤島となったため動植物共に独自の生態系が形成された。熱帯雨林に生息する動植物のうち、その80~90%が固有種である。また多くの絶滅危惧種の哺乳類も見られる。 2010年、密漁と森林の不法伐採...
登録国 マダガスカル 登録年 2007年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
ロペ‐オカンダの生態系と残存する文化的景観
中部アフリカ西部のガボン共和国初の世界遺産にして文化・自然両面で評価された複合遺産。 同国中部、赤道付近に位置するロペ=オカンダは、ロペ国立公園に指定されており、絶滅危惧種の大型哺乳類が住むサバンナと、熱帯雨林といった異なる環境を持っており、そこに生息する植物は1500種以上を数える。 また文化的側面では先史時代から人類が暮らしていた痕跡や岩絵等が残されてお...
登録国 ガボン 登録年 2007年 分類 複合遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (ix) , (x) -
キルケラ旧市街(コルフ)
ギリシャ北西部のイオニア諸島・ケルキラ島の東海岸に位置する旧市街。英語読みでコルフとも呼ばれる。 地政学的重要性から、ビザンチン帝国・ヴェネツィア共和国など、数多くの勢力に支配された歴史を持つ。 自動車の通行が不可能なほど入り組んだ迷宮のような街路を持つことで知られている。
登録国 ギリシャ 登録年 2007年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) -
リフタスフェルトの文化的及び植生景観
南アフリカ北西部、北ケープ州の峡谷や険しい山々、砂漠からなる荒涼地帯に位置する。 乾燥し降雨の滅多にない厳しい環境下で、南アフリカ最後の半遊牧民といわれるナマ人が、伝統的な放牧生活を送っている。 現在も続くその生活様式や植生景観が評価されて遺産登録に至った。
登録国 南アフリカ 登録年 2007年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (v) -
石見銀山遺跡とその文化的景観
島根県のほぼ中央沿岸部に位置し、神屋寿禎によって開発が進められた石見銀山は、16~20世紀にかけて銀の採掘・鍛錬・出荷が行われた鉱山遺跡。灰吹法と呼ばれる精錬技術によって生産された銀は、中国朝鮮といった東アジアをはじめとして、一部は大航海時代にヨーロッパへ流出した。 2007年に世界遺産登録され、2010年に登録範囲が拡大された。
登録国 日本 登録年 2007年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (v) -
カルパチア山地と他ヨーロッパのブナ原生林
東カルパティア山脈に残る、樹齢、多様さ、大きさ、広さなどの点で突出した価値を持つブナの原生林。 かつては欧州の40%を占めたといわれるヨーロッパブナ林は減少著しいが、この地では広範囲で残っているのが確認できる。絶滅の危惧される植物もみられ、動物ではレッドリストに登録されているキンメフクロウもみられる。 2007年にスロバキアとウクライナのブナ林が...
登録国 スロバキア , ウクライナ , ドイツ , アルバニア , イタリア , オーストリア , クロアチア , スペイン , ブルガリア , ベルギー , スロベニア , ルーマニア 登録年 2007年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) -
クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城
シリア北西部に残る11~13世紀の十字軍時代に築かれた2つの要塞としての機能を備えた城。 クラック・デ・シュヴァリエは1142~1271年に聖ヨハネ騎士団が建設し、難攻不落で知られた。 カラット・サラーフ・アッディーン(サラディン城)は10世紀に古くからの砦をビザンツ帝国が改修したもの。サラディンが陥落させたことから現在の名称となった。ビザンツ、フランク...
登録国 シリア 登録年 2006年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観
イングランド南西部、コーンウォール州とウェストデヴォン州にある二つの街に股がる鉱山地帯。 18~19世紀前半にかけて、銅と錫の鉱山として急速に発展し、19世紀後半には世界の銅の3分の2を産出し、産業革命に多大な貢献をした。 蒸気機関を使用する当時として画期的な採掘方法や技術は世界各地の鉱山に影響を与えることとなった。
登録国 イギリス 登録年 2006年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) -
ジェノヴァ:レ・ストラーデ・ヌオーヴェ とパラッツィ・デイ・ロッリ制度
イタリア北西部に位置する港町ジェノヴァ。 「レ・ストラーデ・ヌオーヴェ」(新しい通り)と呼ばれる道路と「パラッツォ」(宮殿や邸宅)が登録範囲になっている。 パラッツォはロッリというリストに登録され、賓客の公舎としても利用された。
登録国 イタリア 登録年 2006年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群
メキシコ中西部、ハリスコ州テキーラはその名を持つ蒸留酒「テキーラ」で世界的に知られる地域である。 メスカルと呼ばれる蒸留酒の内、この地方で作られたものだけにテキーラの名を冠すことが許されている。 この地には原料となるアオノリュウゼツランの耕地が広がっており、およそ2000年前から飲料や織物が作られていた言われている。 16世紀になると本格的に蒸留酒テキーラの製...
登録国 メキシコ 登録年 2006年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (v) , (vi) -
レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ
ドイツ南東部、バイエルン地方のドナウ河畔の街レーゲンスブルクには、古代ローマの要塞からロマネスク様式、ゴシック様式に至るまで2000年に渡る建造物の残る、かつて神聖ローマ帝国の中心都市の一つとして栄えた街。17〜19世紀には神聖ローマ帝国議会がおかれていたことでも知られ、交易・宗教両面で中心都市となった歴史を物語っている。 現存する建物の中で、商業都市とし...
登録国 ドイツ 登録年 2006年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) -
コイバ国立公園とその海洋保護特別地帯
パナマの南西部のコイバ国立公園は、コイバ島を筆頭にその他38の島々と、周辺を囲むチリキ湾の海域が範囲。 この海洋性熱帯雨林は、エルニーニョ現象による冷風の影響を受けずに現在も進化を続け、動植物共に固有種が多い。ヒメオウギワシなどの希少種も見られる。 また海洋保護区は、多くの外洋魚類や、クジラなどの海生哺乳類が生息している。
登録国 パナマ 登録年 2005年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
ドン・パヤーイェン‐カオ・ヤイ森林群
タイ北東部に位置する広大な森林地帯であり、カオヤイ国立公園をはじめとした複数の国立公園群である。 シロテテナガザル、マレーヤマアラシ、スローロリスなどといった多くの絶滅危惧種が棲息しており、トレッキングやバードウォッチングなどをする観光客に人気スポットとなっている。
登録国 タイ 登録年 2005年 分類 自然遺産 登録基準 (x) -
シエンフエゴスの都市歴史地区
キューバの中央南部、カリブ海に面したシエンフェゴス。 島の総司令官シエンフエーゴスに因み街の名も同名となったこの街は1819年のスペイン領時代に建設され、サトウキビ、コーヒー、タバコの交易地として栄えた。 フランス系移民が多く入植していたが、スペインがここに新古典主義の都市を建設した。 市庁舎、司教館、フェレル宮殿などが残っており、カリブ海周辺...
登録国 キューバ 登録年 2005年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv)