文化的景観/国立公園/城・宮殿 の世界遺産
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端的に言うと文化遺産と自然遺産の境界に位置する遺産と言える。「自然と人間の共同作業」という語に要約される通り自然環境によって制約と影響を受けることで育まれた文化や景観を指すが、大きく以下の3種に大別される。
①意匠された景観:庭園・公園・宗教空間など、人間によって意図的に設計され想像された景観
②有機的に進化する景観:自然環境に対応して形成された景観。さらに「残存する景観」と「継続する景観」に分けられる
③関連する景観:自然がその地の民に大きく影響を与えることにより、宗教的・芸術的・文学的な要素と強く関連した景観
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スライマン・トー聖山
キルギス共和国初の世界遺産。キルギス第二の都市であるオシ近郊に位置する山、スライマン・トー(スレイマン・トーとも。スレイマンの山の意)。預言者スライマーン(ソロモン王)にちなんで名づけられた聖山であり、フェルガナ渓谷を見おろすシルクロードの重要な交差点の近くにそびえている。 この地はイスラム教と、それ以前の宗教双方が混在しており、数千年の長きに渡って信仰...
登録国 キルギス 登録年 2009年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (vi) -
ル・モーンの文化的景観
モーリシャス南西端の半島の岩山ル・モーン。 18〜19世紀にかけて、奴隷貿易の中継地だったモーリシャスでは、多くの逃亡奴隷マルーンがル・モーンを隠れ場所として利用していた。 厳しい環境化で洞窟などに集落を作って生活を営んだこの地が、文化的景観として認められた。
登録国 モーリシャス 登録年 2008年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (vi) -
クックの初期農耕遺跡
パプアニューギニア南部にある、ニューギニア島最古の農耕地。 7000年前、あるいは1万年前にまで遡る農業遺跡であるとみられており、タロイモ・ヤムイモの栽培跡、また時代を経てバナナの栽培がはじまった形跡が残っている。 これほど長期に渡る農業の考古遺跡は世界でも類がなく、その点で貴重である。
登録国 パプアニューギニア 登録年 2008年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
サンマリノ歴史地区とティターノ山
サンマリノ共和国はイタリア内に位置し、イタリア統一運動(リソルジメント)の下でも独立を貫いてきた国家であり、その首都サン・マリノの歴史地区が対象となった文化遺産。 サン・マリノ市街ははティターノ山の頂上付近に広がっており、歴史地区には現在も人々が暮らしている。 登録された主な物件は、城砦などの防御施設、ティターノ劇場、修道院、19世紀に作られた新古典...
登録国 サンマリノ 登録年 2008年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) -
ラヴォー地区の葡萄畑
スイスのラヴォー地区とは、モントレー郊外のシヨン城からローザンヌの東部郊外までおよそ30㎞に渡ってレマン湖沿いに広がる丘陵である。 この地域ではローマ時代からワインの生産が始まっていたが、カトリックのシトー会とベネディクト会がこの地に踏み入れた11世紀頃から丘陵一面にブドウ畑が広がり、栽培とワイン生産が組織的に行われるようになった。 14世紀にな...
登録国 スイス 登録年 2007年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (v) -
ガレリウスの宮殿:ガムジグラード‐ロムリアーナ
セルビア東部、ローマ時代の遺跡が残る街ガムジグラード。 この街はローマ帝国四分統治時代の皇帝の一人、ガレリウスにより建造された。かつては彼の母の名ロムラにちなんだロムリアーナと呼ばれていた。 宮殿は7世紀にアヴァール人やスラブ人により破壊されたが、現在も凱旋門やロムラの墓が残る。
登録国 セルビア 登録年 2007年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
石見銀山遺跡とその文化的景観
島根県のほぼ中央沿岸部に位置し、神屋寿禎によって開発が進められた石見銀山は、16~20世紀にかけて銀の採掘・鍛錬・出荷が行われた鉱山遺跡。灰吹法と呼ばれる精錬技術によって生産された銀は、中国朝鮮といった東アジアをはじめとして、一部は大航海時代にヨーロッパへ流出した。 2007年に世界遺産登録され、2010年に登録範囲が拡大された。
登録国 日本 登録年 2007年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (v) -
リフタスフェルトの文化的及び植生景観
南アフリカ北西部、北ケープ州の峡谷や険しい山々、砂漠からなる荒涼地帯に位置する。 乾燥し降雨の滅多にない厳しい環境下で、南アフリカ最後の半遊牧民といわれるナマ人が、伝統的な放牧生活を送っている。 現在も続くその生活様式や植生景観が評価されて遺産登録に至った。
登録国 南アフリカ 登録年 2007年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (v) -
レッド・フォートの建造物群
デリーにあるレッドフォート(現地語でラール・キラーとも)の建造物群は、17世紀中頃にムガル帝国5代皇帝シャー・ジャハーンが、17世紀に首都をアーグラからデリーに移した際に建造した居城である。 赤砂岩を建材に使用したことから「レッド・フォート(赤い砦・赤い城)」の名で呼ばれている。隣接する1546年建造のサリームガルも構成遺産に含まれる。
登録国 インド 登録年 2007年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (vi) -
ロペ‐オカンダの生態系と残存する文化的景観
中部アフリカ西部のガボン共和国初の世界遺産にして文化・自然両面で評価された複合遺産。 同国中部、赤道付近に位置するロペ=オカンダは、ロペ国立公園に指定されており、絶滅危惧種の大型哺乳類が住むサバンナと、熱帯雨林といった異なる環境を持っており、そこに生息する植物は1500種以上を数える。 また文化的側面では先史時代から人類が暮らしていた痕跡や岩絵等が残されてお...
登録国 ガボン 登録年 2007年 分類 複合遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (ix) , (x) -
ゴブスタンのロック・アートと文化的景観
アゼルバイジャン、首都バクー中心部から40マイル南西の半砂漠地帯に位置するゴブスタンは、岩絵芸術の宝庫である。旧石器時代から中世まで、4000年にわたって描かれた、6000もの岩絵が残る。 この地が温暖で湿潤だった時代に生息していたと思われるスイギュウやレイヨウなどを狩る姿や、ボートの絵などが写実的に描かれている。シカなどの動物を生贄とした宗教的、あるいは呪術的な...
登録国 アゼルバイジャン 登録年 2007年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) -
アツィナナナの雨林群
マダガスカル島東部に広がる約4,800k㎡の広さをもつ6つの国立公園からなるアツィナナナの熱帯雨林。 この世界で4番目に大きい島はかつて6,000万年ほど前に大陸と切り離され孤島となったため動植物共に独自の生態系が形成された。熱帯雨林に生息する動植物のうち、その80~90%が固有種である。また多くの絶滅危惧種の哺乳類も見られる。 2010年、密漁と森林の不法伐採...
登録国 マダガスカル 登録年 2007年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群
メキシコ中西部、ハリスコ州テキーラはその名を持つ蒸留酒「テキーラ」で世界的に知られる地域である。 メスカルと呼ばれる蒸留酒の内、この地方で作られたものだけにテキーラの名を冠すことが許されている。 この地には原料となるアオノリュウゼツランの耕地が広がっており、およそ2000年前から飲料や織物が作られていた言われている。 16世紀になると本格的に蒸留酒テキーラの製...
登録国 メキシコ 登録年 2006年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (v) , (vi) -
クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城
シリア北西部に残る11~13世紀の十字軍時代に築かれた2つの要塞としての機能を備えた城。 クラック・デ・シュヴァリエは1142~1271年に聖ヨハネ騎士団が建設し、難攻不落で知られた。 カラット・サラーフ・アッディーン(サラディン城)は10世紀に古くからの砦をビザンツ帝国が改修したもの。サラディンが陥落させたことから現在の名称となった。ビザンツ、フランク...
登録国 シリア 登録年 2006年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観
イングランド南西部、コーンウォール州とウェストデヴォン州にある二つの街に股がる鉱山地帯。 18~19世紀前半にかけて、銅と錫の鉱山として急速に発展し、19世紀後半には世界の銅の3分の2を産出し、産業革命に多大な貢献をした。 蒸気機関を使用する当時として画期的な採掘方法や技術は世界各地の鉱山に影響を与えることとなった。
登録国 イギリス 登録年 2006年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv)