文化的景観/交易路・巡礼路/島 の世界遺産
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端的に言うと文化遺産と自然遺産の境界に位置する遺産と言える。「自然と人間の共同作業」という語に要約される通り自然環境によって制約と影響を受けることで育まれた文化や景観を指すが、大きく以下の3種に大別される。
①意匠された景観:庭園・公園・宗教空間など、人間によって意図的に設計され想像された景観
②有機的に進化する景観:自然環境に対応して形成された景観。さらに「残存する景観」と「継続する景観」に分けられる
③関連する景観:自然がその地の民に大きく影響を与えることにより、宗教的・芸術的・文学的な要素と強く関連した景観
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パレスチナ:オリーブとワインの地-エルサレム南部バティールの文化的景観
12世紀以降、地域の農業生産の一角を担ってきたエルサレムの南西、ナブルスとヘブロンの間の中央高原地帯に位置するバティール周辺の丘陵景観は、ワジ(涸れ川)として知られる一連の農業渓谷で、階段状になった石垣が特徴である。市場向けの野菜栽培のために水が引かれた農地がある一方で、ブドウやオリーブの木が植えられた乾燥した土地があり、伝統的な農業景観を形成している。 ...
登録国 パレスチナ 登録年 2014年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (v) -
シルクロード:長安-天山回廊の交易路網
中国、カザフスタン、キルギスの3カ国にまたがる遺産であり、長安から天山回廊にかけて広がる交易路網は、中継交易によってローマからアジア各地や日本までを相互に結んで文化交流を促したシルクロードの一部。 「シルクロード(絹の道)」という名称はドイツの地理学者フェルディナント・フォン・リヒトホーフェンによって付けられた。 中国の洛陽や長安から河西回...
登録国 中国 , カザフスタン , キルギス 登録年 2014年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (v) , (vi) -
グレート・ヒマラヤ国立公園
インド北部ヒマーチャル・プラデーシュ州、ヒマラヤ山脈の西側部分に広がるグレート・ヒマラヤ国立公園は、2000〜6000m以上に渡る山岳地帯である。 山頂付近の氷河や万年雪からの雪解け水を水源としたいくつもの川が流れており、貴重な植生を育んでいる。 生物多様性のホットスポットでもあり、ハイイロジュケイやジャコウジカなども見られる。
登録国 インド 登録年 2014年 分類 自然遺産 登録基準 (x) -
ピエモンテの葡萄畑景観:ランゲ・ロエロ・モンフェッラート
北イタリア、ピエモンテ州南部に位置するランゲ・ロエロとモンフェッラートの、5つのワイン生産地と城からなる葡萄畑の景観。有名なバローロやバルバレスコなどがこの地で作られている。 丘陵斜面に広がる葡萄畑は、村落や城など、周辺の風景と調和した景観を生み出しており、この地一帯で長年に渡り培われてきた葡萄の栽培とワイン造りに関する伝統、また技術的・経済的なプロセスを...
登録国 イタリア 登録年 2014年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (v) -
カパック・ニャン:アンデスの道
アンデス山脈一帯の6ヵ国にわたって延びるトランスバウンダリーサイトで、数百の構成資産を持つシリアルノミネーションサイトでもある。 ペルーのクスコの中央広場から出発する4本の基幹道路からなり、インカ道と呼ばれる細い道と繋がりながら交通・交流の一大ネットワークを築き上げた。総延長は数万キロにも及ぶ。
登録国 アルゼンチン , エクアドル , コロンビア , チリ , ペルー , ボリビア 登録年 2014年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) , (vi) -
チャン・アン複合景観
ベトナム北部の紅河デルタ地帯、ニンビンに位置するチャンアンは、石灰岩からなる山や鍾乳洞が多数見られるカルスト地形である。 「陸のハロン湾」とも呼ばれ、現在のように隆起し地表に現れる前はハロン湾のように海に沈んでいた。 また数万年前から人類が居住していた痕跡を確認することも出来る。さらに古都ホアルーなどの文化的価値も認められ、東南アジアで初の複合遺産での登...
登録国 ベトナム 登録年 2014年 分類 複合遺産 登録基準 (v) , (vii) , (viii) -
タジク国立公園(パミール山脈)
タジキスタン東部のパミール山脈は、地殻変動の激しい急峻な場所に位置する。 イスモイル・ソモニ峰をはじめとした7000m超級の山々、ユーラシア大陸最大の谷氷河であるフェドチェンコ氷河、世界で最も高い場所にある堰止湖、隕石衝突の際にできた湖など多くの地形が見られ、荒涼かつ美しい高山景観を作り出している。 2013年、タジキスタン初の世界遺産として登録とな...
登録国 タジキスタン 登録年 2013年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (viii) -
ヴェルヘルムスヘーエ城公園
ドイツ、ヘッセン州カッセルにあるバロックとロマン主義の庭園。 カール伯爵によって1689年から建設が開始され、18世紀にはヴィルヘルム選帝侯によってロマン主義の庭園が拡張された。丘陵の上に立つヘラクレスの銅像が象徴的である。 像の後ろの貯水池からは油圧や空圧の仕組みを使って園内に水を供給しておりその点も特筆すべきところである。 この公園は18~19世...
登録国 ドイツ 登録年 2013年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
古代都市「タウリカのヘルソネソス」とそのホーラ
ウクライナの(現在ロシアとの間で係争中ではあるが)クリミア半島の古代都市遺跡。 古代ギリシャ世界ではクリミア半島はタウリカ半島と呼ばれており、黒海に面した半島南端のケルソネソスは、紀元前5世紀にドーリア系ギリシャ人が築いた植民都市。 都市部であるポリスとホーラ(チョーラ、コーラとも)と呼ばれる区画された農業要地からなる。この区画は主にブドウ園として...
登録国 ウクライナ 登録年 2013年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (v) -
トスカーナ地方のメディチ家の別荘と庭園群
イタリア中部トスカーナ州に位置し、メディチ家が15~17世紀に築いた12の別荘と二つの庭園からなる遺産。 周囲の景観と調和した美しい造形は、ルネサンス時代のイタリアのみならず、ヨーロッパの別荘のモデルとなった。
登録国 イタリア 登録年 2013年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
紅河ハニ棚田群の文化的景観
雲南省紅河ハニ族イ族自治州元陽県を中心としする斜面に広がる、ハニ族が1300年に渡り作り続けて来た棚田群である。 棚田、水供給、集落、森林の4要素からなり、四つの幹線水路と数百にものぼる溝が張り巡らされている。自然崇拝に基づいたハニ族の生活が、人と自然環境の共生と調和を象徴する景観を作り上げている。
登録国 中国 登録年 2013年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (v) -
バサリ地方:バサリ族、フラ族、ベディック族の文化的景観
セネガル南東部に位置する、バサリ地方の3つの民族と地区、バサリ族のサレマタ地区、ベディク族のバンダファシ地区、フラ族のダンデェフロ地区に残る文化的景観。 11世紀以降にこの地に居住した各民族は、それぞれの特徴を維持し、伝統的な風習や儀礼を継承しながら各地区の自然と調和した生活を送ってきた。
登録国 セネガル 登録年 2012年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (v) , (vi) -
ノール=パ・ドゥ・カレ地方の鉱山地帯
フランスの北端、ノールとパ・ドゥ・カレの2つの行政区にまたがる鉱山地帯は約120kmにわたって広がり、古くから工業地帯として発達し文化的景観を形成してきた。 多くは18世紀から20世紀にかけて作られた、産業遺跡、運河や線路、居住施設、宗教施設、教育施設など、100以上の構成遺産から成っている。
登録国 フランス 登録年 2012年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
リオデジャネイロ:山と海の間のカリオカの景観
ブラジルの巨大都市リオ・デジャネイロ周辺の文化的景観。カリオカとは、リオデジャネイロ市民やその出身者を意味している。 チジュカ国立公園の急峻な山々からコパカバーナ海岸やイパネマ海岸といった沿岸に至るまでの自然要素が、リオデジャネイロの都市開発に影響を与えている。そしてコルコヴァードの丘に作られた高さ40mのキリスト像が象徴的に存在しており、リオ...
登録国 ブラジル 登録年 2012年 分類 文化遺産 登録基準 (v) , (vi) -
イエス生誕の地:ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路
パレスチナ初の遺産として登録された。 エルサレムの南約10kmに位置する生誕教会は、コンスタンティヌス1世の時代である2世紀にイエスの生誕地と考えられてきた場所に建てられた。創始は339年だが、6世紀の火災により焼失後に再建されたものが現在に残る。顕著な初期教会建築の特徴が見られる。 構成資産には生誕教会の他、アレクサンドリアの聖カタリナ教会、フランシスコ会・アル...
登録国 パレスチナ 登録年 2012年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (vi)