文化的景観/絶滅危惧種/旧市街・歴史地区 の世界遺産
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端的に言うと文化遺産と自然遺産の境界に位置する遺産と言える。「自然と人間の共同作業」という語に要約される通り自然環境によって制約と影響を受けることで育まれた文化や景観を指すが、大きく以下の3種に大別される。
①意匠された景観:庭園・公園・宗教空間など、人間によって意図的に設計され想像された景観
②有機的に進化する景観:自然環境に対応して形成された景観。さらに「残存する景観」と「継続する景観」に分けられる
③関連する景観:自然がその地の民に大きく影響を与えることにより、宗教的・芸術的・文学的な要素と強く関連した景観
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スンダルバンス国立公園
インド東部の西ベンガル州にある国立公園。 ここには世界最大規模のマングローブ林が広がっている。 減少が顕著なベンガルトラの保護区にもなっており、トラの生息数はインドでも特に多い。
登録国 インド 登録年 1987年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
ウルル-カタ・ジュタ国立公園
オーストラリア中部のノーザン・テリトリー南部に位置する。 世界でも屈指の大きさを誇る一枚岩「ウルル(エアーズロック)」と、ドーム型の奇岩群「カタ・ジュタ(オルガ山)」周辺には先住民族アボリジニのアナング族の描いた壁画が残されている。 この土地は法廷闘争の末オーストラリア政府から先住民に返還され、現在では政府が先住民から借り受ける形で国立公園として運...
登録国 オーストラリア 登録年 1987年 分類 複合遺産 登録基準 (v) , (vi) , (vii) , (viii) -
バッサイのアポロ・エピクリオス神殿
ギリシャのメッシニア県北東部に位置する、古代アルカディア地方の遺跡。 コティリオン山の中腹辺りに、アポロン神のために作られたアポロ・エピクリオス神殿が良好な保存状態で残っている。 この神殿はイオニア、ドーリア、コリントの各様式の融合した列柱が見られる点が特徴的である。
登録国 ギリシャ 登録年 1986年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iii) -
大ジンバブエ国立記念物
ジンバブエ南部、13世紀頃にショナ族によって建設された巨大な石造建築遺跡。 マラリアを媒介するツェツェバエがいなかったことが定住の要素となったと言われている。 丘の上に築かれた「アクロポリス」、「谷の遺跡」と呼ばれる石の住居跡、外壁に囲まれた「神殿」の三つの遺跡が認められる。
登録国 ジンバブエ 登録年 1986年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) , (vi) -
カミ遺跡群国立記念物
ジンバブエ高原、花崗岩で作られた建造物が並ぶ遺跡群。15世紀頃のトルワ国の首都として機能していた。 この地は大ジンバブエを放棄したロズウィ族が移り住んで都市を建設したと考えられており、後また放棄された。 中国やポルトガルの焼き物などが見つかっていることから、交易を行っていたことが窺える。
登録国 ジンバブエ 登録年 1986年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
ハットゥシャ :ヒッタイトの首都
アンカラより東約150kmほどのトルコ中央部、標高約1000mのアナトリア高原に位置する城塞都市ハットゥッシャは、紀元前17〜前13世紀に小アジアで反映したヒッタイト王国の首都として知られる。紀元前12世紀頃に地中海より侵入してきた「海の民」に滅ぼされた。 ヤズルカヤ神殿や獅子の門、地下道、王宮など古代都市の遺構が残されている。 また、前13世紀にヒッタイト...
登録国 トルコ 登録年 1986年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iii) , (iv) -
チャビン(古代遺跡)
ペルー共和国、アンデス山中の標高約3200mにある古代遺跡チャビン。 インカ以前、紀元前1500年頃〜前300年頃まで発展した、古代アンデスのチャビンの遺跡である。 アンデス山脈の谷間に、石積みの神殿やランソン像と呼ばれる高さ4.5mの槍のような形の石像、「チャビンネコ」という翼を持ったジャガーの彫像などが残されている。
登録国 ペルー 登録年 1985年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) -
オビエド歴史地区とアストゥリアス王国の建造物群
スペイン北西部、アストゥリアス地方のオビエド。 西ゴート王国の貴族ベラーヨが建国したアストゥリアス王国はイベリア半島がアラブ化した際に残されたキリスト教徒の牙城であった。 プレロマネスク様式のひとつとされるアストゥリアス様式の6つの宗教建築物群が構成遺産であり、1985年に市北部のサンタ・マリア・デル・ナランコ教会、サン・ミゲル・デ・リーリョ教会...
登録国 スペイン 登録年 1985年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) -
セゴビア旧市街とローマ水道橋
スペインのマドリードからおよそ90kmに位置するセゴビアに残る旧市街と水道橋。 主に3つの特筆すべき遺産があり、一つ目はローマ時代に建設された象徴的な水道橋、ニつ目は白雪姫の城のモデルにもなったアルカサル(王宮)、三つ目は16世紀から200年もの年月をかけて建設されたカテドラル(司教座大聖堂)である。
登録国 スペイン 登録年 1985年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) , (iv) -
サンティアゴ・デ・コンポステーラ(旧市街)
スペイン北部ガリシア地方の都市であり、エルサレム、バチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地のひとつ。 アストゥリアス王国のアルフォンソ2世が聖ヤコブを祀る聖堂を完成させると、サンティアゴ(聖ヤコブ)の遺骸が発見されたという伝説によって、フランスからピレネー山脈を越えてこの地を巡礼する者が増えた。 12世紀建立のロマネスク様式で建設された大聖堂は、17世紀にチ...
登録国 スペイン 登録年 1985年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (vi)