シリアルノミネーションサイト/産業遺産/旧市街・歴史地区 の世界遺産
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シリアル・ノミネーション・サイトとは「連続性のある遺産」のこと。必然的に構成資産が複数となる。
これらの遺産はひとつひとつが普遍的価値を有している必要がなく、全体として顕著な普遍的価値を持っていれば世界遺産となることが出来る。
文化遺産で言えば同一の歴史・文化を有すること、自然遺産で言えば同じ地質・生態系などを有することが重要視されており、それらの構成資産をつなぐストーリーも重視される傾向がある。
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港町ヴィレムスタット歴史地域、キュラソー島
カリブ海に浮かぶオランダの自治領・キュラソー島にあるヴィレムスタットの歴史地区。 オランダが1634年に、クラサオ島(キュラソー島)をスペインから奪取して領有を始め、以後発展させてきたこの歴史地区の建造物は、オランダ・スペイン・ポルトガルの様式で建設されている。 1997年に世界遺産登録された時の名称は「オランダ領アンティルの港町ウィレムスタットの歴史地区」であ...
登録国 オランダ 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (v) -
ポルトヴェネーレ、チンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島)
イタリア半島北西部、リグリア海沿岸部の港や集落。 「ヴィーナスの港」の意味をもつポルトヴェネーレ一帯では、カラフルな住宅の立つ集落や港の絶景などにおいて見事な文化的景観が認められた。 12世紀、高台に造営されたサン・ロレンツォ聖堂がこの美しい景観を見守る様に建っている。
登録国 イタリア 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (v) -
ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アヌンツィアータの考古地域
イタリア南部、かつて噴火で火山灰に埋もれた古代都市ポンペイ。 紀元79年8月24日のヴェスヴィオ山噴火によって、ポンペイやエルコラーノ等の多くの都市が廃虚と化した。 16世末、農民に偶然発見されるまで歴史の表舞台から忘れ去られる様に姿を消していた。18世紀中頃以降は発掘が進み、見つかったオプロンティスのビッラに施されていた華麗な壁画が初期ローマ帝国の...
登録国 イタリア 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (v) -
パナマ・ビエホ古代遺跡とパナマの歴史地区
パナマはスペイン人によって征服された、太平洋岸における最初の植民地である。 1671年にイギリスの海賊ヘンリー・モーガンによって街は破壊され、その一帯が「パナマ・ビエホ」(古いパナマ)と呼ばれることになった。 その後少し離れた場所に再建され発展した新しいパナマの歴史地区は、パナマ・シティの中心部に位置し、建造物はスペイン、フランス及び原住民の諸様式の混...
登録国 パナマ 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
ヴェルラ砕木・板紙工場
フィンランド南部、キュメン・ラークソ県に位置する1882~1964年まで稼働していた製材・製紙を行っていた工場群。 度重なる火災に見舞われたが、現在残る建物はゴシック・リバイバル様式で作られている。 19世紀後半からスカンジナビア半島やロシア北部周辺で見られた、同様な工場施設の中でも今に至るまで残された最後の例であり貴重である。
登録国 フィンランド 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) -
アイスレーベンとヴィッテンベルクのルター記念建造物群
ザクセンのアイスレーベンとヴィッテンベルクに残る、ルターとその信奉者メランヒトンの生涯を物語る建造物。 1517年、修道士だったルターは贖宥状(免罪符とも)を発行するローマカトリックを批判しそこから宗教改革が始まった。 構成遺産はヴィッテンベルグのメランヒトン家、ルターの生まれた家及び没したアイスレーベンの家、宗教改革の狼煙をあげた「95か条の意見書」を...
登録国 ドイツ 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (vi) -
ザルツブルク市街の歴史地区
オーストリアのドイツ国境付近、紀元前より岩塩の交易によって栄え「塩の城」を意味するザルツブルクと名付けられた宗教都市。8世紀に司教座が置かれ、後に大司教座となった。 ホーエンザルツブルク城や、ドイツ語圏最古の男子修道院ザンクト・ペーター修道院などが残っている。
登録国 オーストリア 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
アムステルダムの防衛線の要塞
1883~1920年に建設された、アムステルダム中心部から半径15~20kmを取り囲む135kmもの長さに及ぶ防御構造物。 45の砦で構成されており、水力制御の目的で作られてはいるものの、戦争時には浅い部分を浸水させて堀のようにする役目も持っていた。つまり治水技術を応用した軍事施設といえる。
登録国 オランダ 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (v) -
ウワダン、シンゲッティ、ティシット及びウワラタの古い集落
モーリタニアの4つの隊商都市、ウワダン、シンゲッティ。ティシット、ウラワタ。 これらはサハラ砂漠を通過する隊商の交易・宗教の中心地として12世紀ごろから栄えた。これらの集落にはいずれも石造りの壁に囲まれたクサールという旧市街が残っている。
登録国 モーリタニア 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (v) -
ポルト歴史地区:ルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院
ポルトガル西部、ドナウ川の河口に位置するポルトは同国の名の由来となった商都である。 ポートワインの積み出し港として、また海洋通商の中心地として発展してきた。 フェルナンド王の市壁の内側が登録対象で、ルイス1世橋やセラ・ド・ピラール修道院などが残る。
登録国 ポルトガル 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) -
ベリーズ・バリア・リーフ保護区
中米の北東部、ユカタン半島の付け根のに位置する国ベリーズ沖合の20kmあたりに広がっている世界第2位の規模を誇るサンゴ礁、ベリーズバリアリーフ。 この保護区には、北半球最大の堡礁や、環礁、干潟、マングローブなど、様々な海岸地形が見られ、巨大なブルーホールでも有名である。 またウミガメ、アメリカマナティーなど絶滅のおそれのある動物の生息地となって...
登録国 ベリーズ 登録年 1996年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (ix) , (x) -
ケレタロの歴史史跡地区
ケレタロは1531年に建設されたメキシコ中部の州都である。 74のアーチを持つ水道橋が象徴的なこの街には、17世紀にサンタ・クララ教会堂が建設された。黄金の祭壇には心臓の彫刻が施され、原住民の風習を想起させる作りである。
登録国 メキシコ 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
ピエンツァの歴史地区
イタリア中部・トスカーナ地方に位置し、15世紀に再開発によって整備された計画都市。この地出身のローマ教皇ピウス二世にちなんでピエンツァという名になった。 建築家ベルナルド・ロッセリーノによる都市計画で「理想の街」を目指し、後のヨーロッパの都市建築に大きな影響を与えた。
登録国 イタリア 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv)