負の遺産/旧市街・歴史地区/戦争 の世界遺産
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世界遺産条約では定義されていないが、人類が犯した過ちを記憶にとどめ教訓とする遺産とされている。
例えば戦争や奴隷制、人種差別に関わる遺産を指すとされているが明確な定義が無いためにどれを含めるかに関してはそれぞれ見解が異なるところではある。
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イスタンブール歴史地域
トルコ北西部、ヨーロッパとアジア大陸の接点に位置しボスポラス海峡にまたがるイスタンブールは、ローマ帝国、ビザンツ帝国、そしてオスマン帝国の首都だった歴史をもつ都市。 歴史上数多くの名で呼ばれたことでも知られ、ビザンティウム、コンスタンティノープル、イスタンブルなどと支配者によってその名は変遷してきた。 現在でこそトルコ共和国の首都はアンカラに遷都さ...
登録国 トルコ 登録年 1985年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iii) , (iv) -
ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群
カッパドキアとは、トルコの首都アンカラの南東約250kmに位置するアナトリア山脈と黒海とトッズ湖に囲まれた一帯で、尖塔形などの奇岩が立ち並ぶ中に洞窟修道院がいくつもつくられた場所である。 ローマによるキリスト教弾圧や、ビザンツ帝国のイコン破壊運動、さらにトルコのイスラム化などから逃れたキリスト教徒達がこの奇岩地帯に洞窟修道院を多数作った。 かつては360を...
登録国 トルコ 登録年 1985年 分類 複合遺産 登録基準 (i) , (iii) , (v) , (vii) -
ケベック旧市街の歴史地区
カナダ、ケベック州南部に位置し、多くのフランス系住民の住む都市。 「ヌーヴェル・フランス」を掲げるフランスの植民地として発展したが、英国との間でこの地を巡る争いがあったことにより旧市街は城郭で囲まれ、北米で唯一の城郭都市となった。 ランドマークにもなっている旧総督邸シャトー・フロントナックは現在は高級ホテルとしてその姿を残す。
登録国 カナダ 登録年 1985年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (vi) -
プエルト・リコのラ・フォルタレサとサン・ファン歴史地区
ラ・フォルタレサとはプエルトリコの政府官邸である。別名サンタ・カタリーナ宮殿とも言われ、歴史的にプエルトリコ総督の住居として使われてきた。 サンファン(スペイン語で「聖ヨハネ」という意味)はプエルトリコの首都で、16世紀にスペイン人が征服して築いた都市。エル・モロ要塞やサンクリストバル要塞等が守りを固め、軍事施設としての役割を担った。
登録国 アメリカ合衆国 登録年 1983年 分類 文化遺産 登録基準 (vi) -
ハバナ旧市街と要塞群
キューバの首都ハバナの歴史地区であるオールド・ハバナと、4つの要塞が登録範囲。 スペイン人のコンキスタドール(征服者)、ディエゴ・ベラスケスが1519年に建設した都市。 海賊や他国から防衛するために複数の要塞が築かれたが、世界遺産になっている4要塞とはフエルサ要塞・モロ要塞・プンタ要塞・カバーニャ要塞である。
登録国 キューバ 登録年 1982年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (v) -
キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群
タンザニア東部、アフリカ東海岸のインド洋に浮かぶ2つの小島。 旅人イブン・バットゥータや『失楽園』の作者であるジョン・ミルトンが自著でこの島について言及したことでも知られる。 12~15世紀に最盛期を迎えた、金や奴隷貿易で栄えたこの地には11~17世紀のアラビア風の町並みやイスラームの大モスク、宮殿や要塞といった建造物が残っている。
登録国 タンザニア 登録年 1981年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) -
マンモス・ケーヴ国立公園
ケンタッキー州中央部に位置する、世界一長いマンモス・ケーブを擁する国立公園である。 石灰岩により形成される典型的なカルストであり、多様な石灰地層の特徴を確認することができる。 絶滅危惧種であるケンタッキー・ケーブ・シュリンプという目のないエビが生息している。
登録国 アメリカ合衆国 登録年 1981年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (viii) , (x) -
エルサレムの旧市街とその城壁群
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3宗教の聖地であり多くの門を擁する城塞に囲まれた僅か1平方㎞の旧市街。未だ解決せぬ帰属問題と政治的背景からヨルダンよる代理申請という形が取られた異例の遺産である。この経緯から登録国は実在の国ではない「エルサレム」として扱われている。 ユダヤ教:嘆きの壁、キリスト教:聖墳墓記念聖堂、イスラム教:岩のドーム...
登録国 登録年 1981年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (vi) -
オウロ・プレトの歴史地区
ブラジリアの南東約800kmに位置する街。 金鉱山が発見されたことにより18世紀に興った街であり、かつて未曾有のゴールドラッシュが起こった。オウロ・プレトとは「黒い金」という意味である。 400kgもの金を使って装飾されたバロック彫刻家アレイジャジーニョの傑作がノッサ・セニョーラ・ド・ピラード教会堂に残されている。
登録国 ブラジル 登録年 1980年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) -
コトルの自然と文化-歴史地域
モンテネグロ、アドリア海に面した港町のコトル。 背後に標高およそ1800mのロヴツェン山があり、入江が天然の港となり要塞として機能していた。 15世紀以後ヴェネチアの軍門に下りオスマン帝国の前線基地としての役割を担った。4つのカトリック教会や12世紀の聖トリフォン大聖堂、スラヴ諸国初の航海士学校、多くの宮殿など、中世の面影を色濃く残している。
登録国 モンテネグロ 登録年 1979年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iii) , (iv) -
アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチスドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)
ポーランド南部オシフェンチム(ドイツ語ではアウシュビッツ)に位置する。 第二次世界大戦でナチス・ドイツが作った強制収容所。ポーランドを占領したナチスはこの収容所にユダヤ人やポーランド人を連行し、強制労働をさせたり殺害したり等行った。一説にはこの地で数百万人が亡くなったと言われている。 現在は博物館となっており殺害の行われたガス室や犠牲者の衣服などを...
登録国 ポーランド 登録年 1979年 分類 文化遺産 登録基準 (vi)