負の遺産/墓 / 廟/古代都市 の世界遺産
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世界遺産条約では定義されていないが、人類が犯した過ちを記憶にとどめ教訓とする遺産とされている。
例えば戦争や奴隷制、人種差別に関わる遺産を指すとされているが明確な定義が無いためにどれを含めるかに関してはそれぞれ見解が異なるところではある。
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キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群
タンザニア東部、アフリカ東海岸のインド洋に浮かぶ2つの小島。 旅人イブン・バットゥータや『失楽園』の作者であるジョン・ミルトンが自著でこの島について言及したことでも知られる。 12~15世紀に最盛期を迎えた、金や奴隷貿易で栄えたこの地には11~17世紀のアラビア風の町並みやイスラームの大モスク、宮殿や要塞といった建造物が残っている。
登録国 タンザニア 登録年 1981年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) -
モヘンジョダロの遺跡群
パキスタン、インダス川下流の街カラチから約300km北に位置するインダス文明最古にして最大の古代都市。 20世紀の前半にインド人学者により発見された現地の言葉で「死の丘」を意味する、紀元前2300〜前1800年頃までの遺跡。 約1.6km四方の遺跡には、綿密な都市計画に基づいた街路や高度な水利システムが整備されており、東の市街地にはレンガ造りの人家が立ち並び、...
登録国 パキスタン 登録年 1980年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) -
ハル・サフリエニ地下墳墓
マルタ島東部のパオラで紀元前2500年頃に作られたとされる地下墳墓。 世界で唯一残る先史時代の地下墳墓である。 地下三層構造になっており、第二層からは「眠れる貴婦人像」と呼ばれる副葬品の小僧が見つかっている。
登録国 マルタ 登録年 1980年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) -
エル・ジェムの円形闘技場
チュニジア中部、スースの南約60kmに位置する「ローマの穀倉地帯」とも呼ばれるエルジェムの古代ローマ闘技場。 200年頃から建造されたこの闘技場はコロッセウム、カプアの闘技場に次ぐ3番目の規模を誇っており、3層部分を残していることが希少である。収容人員は約3万5千人、直径148mであり、戦時にはベルベル人の要塞としても使われていた。
登録国 チュニジア 登録年 1979年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (vi) -
カザンラクのトラキア人の墳墓
ブルガリア中部の町、カザンラク近郊に位置する墳墓。 紀元前4世紀末頃に作られたトラキア人のものとされている。 第二次大戦中に防空壕を掘っていたところ偶然発見されたものであり、レンガ造りの玄室には鮮やかな壁画が残されている。
登録国 ブルガリア 登録年 1979年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) , (iv) -
アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチスドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)
ポーランド南部オシフェンチム(ドイツ語ではアウシュビッツ)に位置する。 第二次世界大戦でナチス・ドイツが作った強制収容所。ポーランドを占領したナチスはこの収容所にユダヤ人やポーランド人を連行し、強制労働をさせたり殺害したり等行った。一説にはこの地で数百万人が亡くなったと言われている。 現在は博物館となっており殺害の行われたガス室や犠牲者の衣服などを...
登録国 ポーランド 登録年 1979年 分類 文化遺産 登録基準 (vi) -
スプリットのディオクレティアヌス宮殿と歴史的建造物群
クロアチアのアドリア海沿岸部にある古代ローマ遺跡。 3世紀末、古代ローマ皇帝であるディオクレティアヌスが命じて作られた宮殿を含んだ建造物群。 スラブ人の侵攻を受けて宮殿やサロナの街は多大な被害を受け、人々はスプリット(スプリト)に移り住んだ。
登録国 クロアチア 登録年 1979年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) -
ヴォルタ州、グレーター・アクラ州、セントラル州、ウェスタン州の城塞群
ガーナのベナン湾沿いにおよそ500kmに渡って点在する要塞群。 金が豊富に採れたことから黄金海岸とも呼ばれたこの地にはヨーロッパ人によって多くの城塞が作られた。そこでは奴隷貿易も行われており奴隷の監獄・収容所も設けられていた。いわゆる負の遺産に分類さている。
登録国 ガーナ 登録年 1979年 分類 文化遺産 登録基準 (vi) -
古代都市テーベとその墓地遺跡
エジプト、カイロの南に約670kmのナイル川中流域に位置するエジプト新王国時代の遺跡。 第18王朝時代に繁栄し、ナイル川東岸にはカルナック神殿ルクソール神殿が、西岸であるいわゆる死者の都(ネクロポリス)にはラムセス2世やハトシェプスト女王の葬祭殿、砂漠丘陵地の王家の谷の墓地群がある。
登録国 エジプト 登録年 1979年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) , (vi)