文化的景観/その他宗教/絶滅危惧種 の世界遺産
選択した項目: 文化的景観/その他宗教/絶滅危惧種
端的に言うと文化遺産と自然遺産の境界に位置する遺産と言える。「自然と人間の共同作業」という語に要約される通り自然環境によって制約と影響を受けることで育まれた文化や景観を指すが、大きく以下の3種に大別される。
①意匠された景観:庭園・公園・宗教空間など、人間によって意図的に設計され想像された景観
②有機的に進化する景観:自然環境に対応して形成された景観。さらに「残存する景観」と「継続する景観」に分けられる
③関連する景観:自然がその地の民に大きく影響を与えることにより、宗教的・芸術的・文学的な要素と強く関連した景観
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ブレナヴォン産業景観
南ウェールズ、ブレナヴォン周辺には、18世紀末~19世紀の産業革命時に鉄鉱石や石炭の主要産地となった痕跡を残す住居や炭鉱跡(ビッグピット炭鉱跡)が残されている。 最盛期には60万t以上の鋳造量であったと言われており、産業革命を資材面で牽引した遺産であるといえる。
登録国 イギリス 登録年 2000年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
バミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群
北大西洋に浮かぶ、イギリス領バミューダ諸島の主島バミューダ島。 島の東部に位置するセント・ジョージの町は、イギリスが海外に進出した最も初期の植民都市として知られる。 重要建築物、ターカー・ハウスや18世紀のセント・ピーターズ教会など、歴史を物語る史跡が残されている。 海岸部にみられる要塞群は、17世紀以降イギリスが軍事的に発展した様子を今に伝え...
登録国 イギリス 登録年 2000年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) -
城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔
アゼルバイジャンの西、アブシェロン半島の南部に位置するバクーは同国の首都である。また、市街はバクー湾に面するように広がった港町でもある。 旧石器時代からの居住地域に建設され、旧市街は11世紀から13世紀に渡って作られた巨大な城壁に現在でも囲まれている。6世紀から7世紀に築かれた土台の上には、高さ32mの乙女の塔(グイズ・ガラスイ)がそびえる。旧市街西斜面に...
登録国 アゼルバイジャン 登録年 2000年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) -
オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地
イギリス、スコットランド北部よりベントランド海峡を挟んで北に15km程の沖合に位置するオークニー諸島で最大の島、メインランド島にある遺産。 ここには新石器時代の遺跡の宝庫であり、リング・オブ・ブロッガー、メイズハウ、スカラ・ブラエといった巨石文化の遺産が残る。
登録国 イギリス 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iii) , (iv) -
カルヴァリア・ゼブジドフスカ:マニエリスム様式の建築と公園の景観複合体と巡礼公園
ポーランド南部、ビエルスコ・ビャウ州のカルヴァリア・ゼブジドフスカはキリスト教巡礼の聖地。 17世紀にニコライ・ゼブジドフスキの手によって開発された一連の景観は、この地をキリスト受難時代のエルサレムに見立てて作り上げられた。ゴルゴダの丘に当たる位置に聖十字礼拝堂を建てるなど、多くの教会や礼拝堂が配置された。 自然と人工建造物との見事に調和しており、い...
登録国 ポーランド 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
ホルトバージ国立公園-プスタ
ハンガリー東部、ドナウ川と支流ティサ川流域に広がるプスタ(大平原:プッツァとも)。 ホルトバージの町を含んだその一部は「ホルトバージ国立公園」に指定されている。 森林はなく湿地帯で池や沼地、川が多く、大平原の草地が広がっている。街の近くにはハンガリー最古の石橋や歴史的建造物が残り、一帯が文化的景観として認定されている。
登録国 ハンガリー 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (v) -
マデイラ島の照葉樹林
モロッコ西方の大西洋上に浮かぶポルトガル領のマデイラ島。 数千万年〜数百万年前の氷河期以前の姿を残す、広大で保存状態の良好な月桂樹林を有している。特に、第三紀の植物分布を残していると言われている。 また、カタツムリや維管束植物など多数の動植物の固有種の宝庫でもある。
登録国 ポルトガル 登録年 1999年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
サン・テミリオン地域
フランス、アキテーヌ地方のサン・テミリオン地域はボルドーワインの産地として有名。AOCワイン銘柄「サンテミリオン」で知られる。 この地域は往時の姿そのままに今もワイン醸造が営まれており、変わらないブドウ園の景観がみられる。 地名の由来ともなった聖エミリオンの弟子たちが一枚岩をくりぬいて作ったとされるモノリス教会 等のキリスト教遺産も残っており、...
登録国 フランス 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
国立歴史文化公園“古代メルフ”
トルクメニスタン、マルギアーナ(ムルガブ川流域地方)の旧中心都市。 中央アジアのシルクロード沿いのオアシス都市の中でも最古かつ最も良好に保存されている都市跡であり、この地はセルジューク朝の首都であった12世紀頃に最盛期を迎えた。 様々な宗教が共存したことでも知られ、キリスト教、ゾロアスター教、イスラム教のほか、世界最西端の仏教遺跡が存在している。
登録国 トルクメニスタン 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) -
グアナカステ保全地域
コスタリカ北西部のニカラグア国境に近い森林や海域の保全地区群。 1999年にグアナカステ国立公園、リンコン・デ・ラ・ビエハ火山国立公園、サンタ・ロサ国立公園と海域、オリソンテス試験森林、フンキリャル湾国立野生生物保護区の5つを含んだ自然遺産として登録された。そして2004年にはサンタ・エレナ地区が追加され計6つの国立公園・自然保護区で構成されるに至った。 カリブ海...
登録国 コスタリカ 登録年 1999年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
パトモス島の“神学者”聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟の歴史地区(ホーラ)
ギリシア南東部、ドデカニソス諸島の島・パトモス島。 西暦94年に聖ヨハネがこの地に流刑された折、福音書と黙示録を著したと言われている。 11世紀には神学者聖ヨハネ修道院が建立された。島の中央にはヨハネが啓示を受けたとされる「黙示録の洞窟」がある。
登録国 ギリシャ 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (vi)