アフリカ/アジア トランスバウンダリーサイト/産業遺産 の世界遺産
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「国境を越える遺産」である。
国境とは時代とともに今なお変化するものであるが、それにより構成資産を区切ることは正しい態度であるとは言い難い。
自然遺産に関して言えば、自然環境は国境により線が引けるものではないし、文化遺産に関しても国を跨いで存在する遺産は現に存在している。
国という括りに捉われず純粋に遺産としてのまとまりを示すものがトランスバウンダリーサイトである。
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トゥランの寒冷冬季砂漠
英名:Cold Winter Deserts of Turan カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの3カ国にまたがるトランスバウンダリーサイト。 トゥランはカスピ海の東側に広がる低地の砂漠であり、酷暑の夏と寒冷な冬という条件に適応した多彩な動植物が生息している。
登録国 カザフスタン , トルクメニスタン , ウズベキスタン 登録年 2023年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
シルクロード : ザラフシャン・カラクム回廊
英名:Silk Roads: Zarafshan-Karakum Corridor タジキスタン / トルクメニスタン / ウズベキスタンの3カ国にまたがるトランスバウンダリーサイトであるザラフシャン-カラクム回廊は、中央アジアのシルクロードの核心部で、東西の文化や経済交流の要所。 この回廊は866キロメートルにわたり、険しい山岳、肥沃な河川の谷、そして過酷なカラクム砂漠を結んでいる。 紀元前2世紀から1...
登録国 タジキスタン , トルクメニスタン , ウズベキスタン 登録年 2023年 分類 登録基準 (ii) , (iii) , (v) -
サワルントのオンビリン炭鉱遺産
英名:Ombilin Coal Mining Heritage of Sawahlunto スマトラ島西部に位置するこの鉱山は、オランダ統治時代にヨーロッパの技術によって石油採掘、加工および輸送の設備が作られた。
登録国 インドネシア 登録年 2019年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-
「近代建築の五原則」を定式化し、20世紀の近代建築運動に多大なる影響を与えたル・コルビュジエの建築群。 7ヵ国17の資産からなるトランスバウンダリーサイトであり、初のトランスコンチネンタルサイト(大陸間をまたぐ遺産)である。 半世紀に渡り建築された、アルゼンチンのクルチェット邸、インドのチャンディガール、日本の国立西洋美術館、フランスのマルセイユのユニテ・ダビ...
登録国 アルゼンチン , ドイツ , ベルギー , フランス , インド , 日本 , スイス 登録年 2016年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (vi) -
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
幕末から明治期、19世紀後半から20世紀初頭の日本において建造・構築された産業遺産群である。 製鉄・鉄鋼・造船・石炭などの基幹産業とそれらを支えた教育関連等の23遺産からなり、九州・山口県を中心に東海・東北まで広範囲に広がっている。 非西洋国家でありながら初めて、極めて短期間に近代化に成功した世界史上特筆すべき業績を示している。 稼働中の資産を含むため、...
登録国 日本 登録年 2015年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
富岡製糸場と絹産業遺産群
富国強兵・殖産興業に主眼を置き近代化を図った明治政府の主導で、フランスの養蚕技術を導入し再現してみせた富岡製糸場を含む絹産業遺産群である。 製糸場はフランス人技師ポール・ブリュナを招聘し1872年に完成した初の官営器械製糸場である。
登録国 日本 登録年 2014年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
シルクロード:長安-天山回廊の交易路網
中国、カザフスタン、キルギスの3カ国にまたがる遺産であり、長安から天山回廊にかけて広がる交易路網は、中継交易によってローマからアジア各地や日本までを相互に結んで文化交流を促したシルクロードの一部。 「シルクロード(絹の道)」という名称はドイツの地理学者フェルディナント・フォン・リヒトホーフェンによって付けられた。 中国の洛陽や長安から河西回...
登録国 中国 , カザフスタン , キルギス 登録年 2014年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (v) , (vi) -
島の経済を表す真珠産業遺産
バーレーンのペルシャ湾岸に集まる真珠産業関連遺跡群。 ペルシャ湾は一説にはおよそ紀元前2,000年頃より真珠の産地であり、バーレーンの真珠採りも伝統産業としてて行われてきた。 真珠産業の富で作られた住宅や商業施設、倉庫、モスク、カラット・ブ・マヒール要塞など17施設と沖合の3つの真珠貝養殖床が文化遺産として登録された。 この地の真珠産業は、石油産業...
登録国 バーレーン 登録年 2012年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) -
サンガ川流域の3カ国保護地域
コンゴ盆地北西部に位置する、コンゴ共和国の「ヌアバレ=ンドキ国立公園」、カメルーンの「ロベケ国立公園」、中央アフリカ共和国の「ザンガ=ンドキ国立公園」の三つの国立公園からなる。 ムベンガやナイルワニが生息する森林・湿地帯であり、多様な生態系を育んでいる。また絶滅危惧の動植物も多数見られる。 3カ国にまたがる遺産であるが、コンゴ共和国としては...
登録国 カメルーン , 中央アフリカ共和国 , コンゴ共和国 登録年 2012年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
ジャイプールにあるジャンタール・マンタル-マハラジャの天文台
インド北部ジャイプールにあるジャンタール・マンタル(ジャンタルマンタルとも)は、18世紀初めにこの地を治めていたマハラジャのジャイ・シン2世により建てられた天文観測施設群である。 レンズ越しでなく裸眼で天体の位置を観測できるように設計されていた。 北極星を指す天測儀サムラート・ヤントラは子午線や天測距離を測るものであった。
登録国 インド 登録年 2010年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
クタマク:バタマリバ人の土地
アフリカ西部の国トーゴの北東部に位置するクタマクは、隣国ベナン付近まで広がる文化的景観である。 少数民族のバタマリバ人の暮らす地であり、人々と土地の結びつきを表したタキエンタという泥で造られた塔状の住居は、トーゴの象徴ともなっている。 2階建で穀物庫を持つ円筒形のこの建物は村単位に密集し、儀式を行う場などと共に文化的な景観を形成している。 2...
登録国 トーゴ , ベナン 登録年 2004年 分類 文化遺産 登録基準 (v) , (vi) -
マロティ‐ドラケンスバーグ公園
アフリカ大陸南部、マロティ‐ドラケンスバーグ山脈の自然と、壁画等に残る人類の痕跡が文化遺産として認められ複合遺産として登録された。 はじめ2000年に南アフリカの「ウクハランバ/ドラケンスバーグ公園」が登録されたが、2013年にレソトのセサバテーベ国立公園が追加登録された。レソトにとっては初の世界遺産である。 壁画はサン族によって4000年以上に渡って描かれた...
登録国 レソト , 南アフリカ 登録年 2000年 分類 複合遺産 登録基準 (i) , (iii) , (vii) , (x) -
モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝
アフリカ南部、ザンビアとジンバブエの国境を流れているザンベジ川の中流に位置する滝で、世界三大瀑布のひとつ。 幅は約1700m、落差は最大150mにも達し、遥か遠くからも確認できる水煙は周辺を潤し緑豊かにしている。 1855年、探検家リビングストンにより発見されたこの滝にはイギリス女王の名がつけられたが、現地では「モシ・オ・トゥニャ(Mosi-oa-Tunya:雷鳴とどろく水煙)」...
登録国 ザンビア , ジンバブエ 登録年 1989年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (viii) -
ニンバ山厳正自然保護区
ニンバ山は、ギニアとコートジボワールの国境に聳え立つ標高1,752mの山である。 サハラから吹く風やハルマッタンと呼ばれる砂嵐、大西洋からの季節風の影響もあって年間通して高温多湿である。 ニシコモチヒキガエルやコビトカバといった固有種が200種ほど生息していることで知られる。 1992年に危機遺産リストに登録された。
登録国 ギニア , コートジボワール 登録年 1981年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x)