トランスバウンダリーサイト/キリスト教/環礁 の世界遺産
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「国境を越える遺産」である。
国境とは時代とともに今なお変化するものであるが、それにより構成資産を区切ることは正しい態度であるとは言い難い。
自然遺産に関して言えば、自然環境は国境により線が引けるものではないし、文化遺産に関しても国を跨いで存在する遺産は現に存在している。
国という括りに捉われず純粋に遺産としてのまとまりを示すものがトランスバウンダリーサイトである。
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サン・テミリオン地域
フランス、アキテーヌ地方のサン・テミリオン地域はボルドーワインの産地として有名。AOCワイン銘柄「サンテミリオン」で知られる。 この地域は往時の姿そのままに今もワイン醸造が営まれており、変わらないブドウ園の景観がみられる。 地名の由来ともなった聖エミリオンの弟子たちが一枚岩をくりぬいて作ったとされるモノリス教会 等のキリスト教遺産も残っており、...
登録国 フランス 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
ディアマンティーナ歴史地区
ブラジル南東部ミナス・ジェイラス州中部、標高1000mを超える高原に位置する都市。 ディアマンティーナとはポルトガル語で「ダイアモンド」を意味する通り、ダイヤの採掘で栄えた街である。 聖フランシス教会やバロック様式の建築が残っている。
登録国 ブラジル 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
シギショアラ歴史地区
ルーマニア中部、ムレシュ州の州都。 1191年にドイツ人(トランシルヴァニア・ザクセン人)の職人や商人が入植したことによって築かれた城塞都市。 15~16世紀の全盛期には15ものギルド(同業組合)を持ち、中欧の商業において重要な役割を担った。町のシンボルである時計台は14世紀に作られたものであり、街は今もドイツの面影を残している。
登録国 ルーマニア 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (v) -
マラムレシュ地方の木造教会群
ルーマニア北西部マラムレシュ県の、ウクライナと国境付近に位置する8ヶ所の木造のゴシック建築教会群。 ブルサナ村の木造教会をはじめとした異なった時代と地域の、異なった建築技術の代表例が選ばれているが、いずれも釘を一切使わずにマツやナラの一枚板で作られている。 近代化政策がこの地までは達しなかったことで、昔ながらの伝統や生活・文化が残された。
登録国 ルーマニア 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) -
カルヴァリア・ゼブジドフスカ:マニエリスム様式の建築と公園の景観複合体と巡礼公園
ポーランド南部、ビエルスコ・ビャウ州のカルヴァリア・ゼブジドフスカはキリスト教巡礼の聖地。 17世紀にニコライ・ゼブジドフスキの手によって開発された一連の景観は、この地をキリスト受難時代のエルサレムに見立てて作り上げられた。ゴルゴダの丘に当たる位置に聖十字礼拝堂を建てるなど、多くの教会や礼拝堂が配置された。 自然と人工建造物との見事に調和しており、い...
登録国 ポーランド 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区
エクアドル中南部、アンデス山脈に囲まれた都市クエンカの歴史地区は、標高2,580mの高原に位置している。 1557年に建設が開始されたこの街は、植民地時代の道路や大理石の建造物、サント・ドミンゴ教会堂や修道院などが残っており、異文化と融合したスペインの植民都市計画の成功例とされている。
登録国 エクアドル 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (v) -
アクィレイアの遺跡地域とバシリカ総主教聖堂
紀元前181年、イタリア北部ポー平原に建設された植民市アクィレイア。 初期ローマ帝国において繁栄したが、アッティラによって5世紀頃滅ぼされた。後に東方正教会の中央ヨーロッパへの布教地点となり、中欧への伝道に重要な役割を果たした。 バシリカは4世紀の建築物の廃墟の上に11世紀に再建されたもの。バシリカ周辺の発掘では、ローマ時代の遺跡も発見されている。
登録国 イタリア 登録年 1998年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (vi) -
トラコタルパンの歴史遺跡地帯
メキシコ湾岸のスペイン植民市の河川港であるトラコタルパンは、15世紀中頃にパパロアパン川のほとりに建設された。 保存状態の良い中世初期の都市景観は、スペインコロニアル様式とカリブ地域との伝統を巧みに融合させたものである。鮮やかな建物、効果的に配置された樹木、幅の広い道など特筆すべき点が多い。
登録国 メキシコ 登録年 1998年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
フランドル地方のベギン会修道院
ベルギー北西部のフランドル地方各地に点在する複数の修道院。 ぺギン会とは12世紀にリエージュで始まった半聖半俗の女子共同体であり、これ以降西欧や北欧でも普及することになった。 13世紀にルーヴェンに作られたペギン会の建物はベルギー最大のものであり200人が生活を送っていたとされている。
登録国 ベルギー 登録年 1998年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) -
コア渓谷とシエガ・ヴェルデの先史時代のロックアート遺跡群
ポルトガルとスペインにまたがる先史時代の岩絵群。 紀元前2万2000~1万年頃の旧石器時代前期以降のものとみられ、それは1879年に発見されたアルタミラ洞窟壁画とほぼ同時期のものと考えられており、こちらの岩絵群に関しては広範囲に点在している点で特徴的と言える。 1998年にコア渓谷の岩絵遺跡群がまず登録され、2010年には旧石器の彫刻が見られるスペインのシエガ・ヴェ...
登録国 ポルトガル , スペイン 登録年 1998年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) -
アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区
スペインの首都マドリードから東に約30kmほどの地に建設された中世の学園都市。 16世紀の初めに、シスネロス枢機卿が欧州初の大学であるアルカラ・デ・エナレス大学をこの地に作らせた。特に語学教育に優れており、ラテン語、ギリシャ語、ヘブライ語など数カ国語に対応した多言語対訳聖書を世界で初めて刊行するなどその業績は目覚ましかった。 サン・ディアゴ広場に面して立...
登録国 スペイン 登録年 1998年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
ホラショヴィツェの歴史的集落
チェコ共和国南部、南ボヘミア州の中心部に位置するホラショヴィツェは、保存状態の良い近世ボヘミアの典型的集落。 13世紀の中頃にボヘミア王がヴィシー・プロト修道院に寄進した土地であり、18~19世紀にかけて南ボヘミアのバロック様式で作られた民家などが農村の景観に溶け込んでいる。 現在では120棟の民家や23の農場の付属建造物が残っている。
登録国 チェコ 登録年 1998年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
カルカッソンヌの歴史的城塞都市
フランス南部、ピレネー山脈を挟んでスペインと接し、ヨーロッパ最大規模の城壁で知られる中世城塞都市カルカッソンヌ(カルカソンヌ)。 丘の上の町を囲む二重の城壁は、隣国からの防御の為に西ゴート・ロマネスク時代の一部を取り込みつつ13~14世紀に完成した。 1659年にスペインとの国境を設定したピレネー条約により防衛戦略上の重要性を失い荒廃したが、1844年<...
登録国 フランス 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
パナマ・ビエホ古代遺跡とパナマの歴史地区
パナマはスペイン人によって征服された、太平洋岸における最初の植民地である。 1671年にイギリスの海賊ヘンリー・モーガンによって街は破壊され、その一帯が「パナマ・ビエホ」(古いパナマ)と呼ばれることになった。 その後少し離れた場所に再建され発展した新しいパナマの歴史地区は、パナマ・シティの中心部に位置し、建造物はスペイン、フランス及び原住民の諸様式の混...
登録国 パナマ 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
サン・ルイス歴史地区
ブラジル北東部に位置するサンルイス歴史地区であり、かつて砂糖や綿花の貿易港として栄えた。 この地はブラジルで唯一フランス人が建設した街である。その後オランダやポルトガルなど支配を変えたことでも知られる。 中心部には、当初の基盤目模様の街路設計が完全な形で残されている。20世紀初期に経済不況が起こったため多数の歴史的建造物が生き残っている。
登録国 ブラジル 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (v)