シリアルノミネーションサイト/文化的景観/城・宮殿 の世界遺産
選択した項目: シリアルノミネーションサイト/文化的景観/城・宮殿
シリアル・ノミネーション・サイトとは「連続性のある遺産」のこと。必然的に構成資産が複数となる。
これらの遺産はひとつひとつが普遍的価値を有している必要がなく、全体として顕著な普遍的価値を持っていれば世界遺産となることが出来る。
文化遺産で言えば同一の歴史・文化を有すること、自然遺産で言えば同じ地質・生態系などを有することが重要視されており、それらの構成資産をつなぐストーリーも重視される傾向がある。
-
ナン・マドール:東ミクロネシアの儀式の中心地
ミクロネシア連邦のポンペイ州に位置するナン・マドール(現地の言葉ではナンマトル)は、玄武岩とサンゴの巨礫岩の壁で作られた多くの人工島の遺跡。 13世紀から15世紀の間に建てられた石造りの宮殿や寺院、墓所や居住地域が残っており、シャウテレウル朝の宗教的儀式の中心地とされる。 泥が沈殿しそこから生えるマングローブが遺跡を覆い尽くしている状況が懸念され危機遺産リス...
登録国 ミクロネシア連邦 登録年 2016年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) , (iv) , (vi) -
中世墓碑ステチュツィの墓所群
ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、セルビア、モンテネグロの4カ国にまたがるトランスバウンダリーサイト(国境を越える世界遺産)。 「立っているもの」を意味するステチュツィは12〜16世紀にかけて作られた伝統的な墓碑であり、列状に配置された多くの墓石には装飾的なモチーフ・碑文などが刻まれている。
登録国 ボスニア・ヘルツェゴビナ , クロアチア , セルビア , モンテネグロ 登録年 2016年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (vi) -
ピリッポイの考古遺跡
ギリシャ北東部、ヨーロッパとアジアを結ぶ要衝の都市遺跡ピリッポイ(フィリピとも)。 アレキサンダー大王の父であるマケドニア王フィリッポス2世によって紀元前356年に建設され、フィリッピの戦いまで栄えた。 現在も城壁や門、劇場や神殿を見ることができるこの地の都市遺跡や古戦場跡が登録範囲である。
登録国 ギリシャ 登録年 2016年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
メイマンドの文化的景観
イラン中央山脈の南部にある渓谷付近に位置する集落メイマンド。 この地の住民は季節によって放牧や移住を行うことで知られており、冬は洞窟住居で生活している。家畜ではなく人が移動するという点では独自である。
登録国 イラン 登録年 2015年 分類 文化遺産 登録基準 (v) -
フライ・ベントスの産業景観
ウルグアイ西部、ウルグアイ川を挟んでアルゼンチンと面する街フライ・ベントスに広がる食肉処理工場を中心とした文化的景観。 19世紀から20世紀にかけて、ヨーロッパ向けにコンビーフなどを作っていたり、食肉処理をしていた会社の工場施設や港湾施設、居住区、そして緑地帯などからなる工業団地である。 世界規模で流通したこの地の製品を生み出した産業と文化の景観を残し...
登録国 ウルグアイ 登録年 2015年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
サン・アントニオ・ ミッションズ
アメリカ合衆国テキサス州南部、サン・アントニオ川沿いに位置する。 18世紀、開拓時代にスペイン人が建設した5つの伝道施設。伝道目的以外に、「ヌエバ・エスパーニャ(新しいスペイン:アメリカのスペイン領)」の防衛や、自立的なコミュニティを形成する目的も兼ねた複合施設で、住居、農場や牧場、教会、穀物貯蔵庫、外壁、水利施設なども含まれる。建造物にはキリスト教...
登録国 アメリカ合衆国 登録年 2015年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) -
ディヤルバクル要塞とヘヴセル庭園群の文化的景観
トルコ南東部、「肥沃な三日月地帯」として知られるチグリス川上流域に位置するディヤルバクルは、壮大な外壁に囲まれた城塞都市。 「ディヤルバクル」という名前は20世紀になって正式に制定されたものであり、それ以前は古代ローマ時代にアミダと呼ばれていた。 この地はヘレニズム時代、ローマ時代、ペルシア時代、ビザンツ時代、オスマン時代を通じて重要な地点であり続け...
登録国 トルコ 登録年 2015年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) -
シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ
フランス北東部、シャンパーニュ地方は17〜19世紀にボトルの中で二次発酵させるスパークリングワイン(シャンパン)の生産方法が開発・確立された土地として世界的に有名。 ブドウ畑をはじめとして家屋や地下貯蔵庫等、ワインの生産から流通までを担う機能を持った周辺地域が独特な農工業景観を形成している。
登録国 フランス 登録年 2015年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (vi) -
ブルゴーニュのブドウ栽培の景観
フランス北東部、ブルゴーニュ地方の都市ディジョン南部にあるコート・ドゥ・ニュイとコート・ドゥ・ボーヌの斜面に、多くののクリマ(ブドウ畑の区画)が広がっている。 ブルゴーニュワインは世界的にも有名であり、この地域では現在も活気溢れるブドウ栽培の姿をみることができる。
登録国 フランス 登録年 2015年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (v) -
シェラン島北部のパル・フォルス狩猟景観
デンマーク、首都コペンハーゲンのあるシェラン島の北部に位置する。 旧王室の狩猟用に供されていた「ストア・デュアヘーヴェ」と「グリブスコウ」という森と、森をつなぐ道の跡、旧王室の狩猟場だった「イェーヤスボー樹林の狩猟公園」を含む遺産群。 パル・フォルス式という騎乗し猟犬を伴う狩猟方法が用いられていた。建造物などはバロック様式で作られている。
登録国 デンマーク 登録年 2015年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国発祥の地
トルコ北西部のウルダー山麓にある古都ブルサの遺跡群と、郊外のジュマルクズク。 14世紀初めに形成された、オスマン帝国の都市部と農村部からなる都市計画を象徴する遺産である。 イスラム社会特有の慈善寄付制度(ワクフ)を効果的に活用した例として、貧富の差にかかわらず人々が使用可能にしたモスクや宗教学校、公衆浴場、公営の台所、墓などからなるキュリーイェと呼ば...
登録国 トルコ 登録年 2014年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) , (vi) -
ディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群
コスタリカ南部、ディキス地方に残る「フィンカ6」「バタンバル」「エル・シレンシオ」「グリハルバ-24」つの遺跡群。 先コロンブス期、6世紀〜16世紀にかけて栄えた文化のものであり、各遺跡はそれぞれ異なった首長制社会の集落を代表している。 特にこの遺産を象徴するものとして、最大で直径2m以上にもなる数百体の完璧な球形をした石球がある。どのように作られたかは不...
登録国 コスタリカ 登録年 2014年 分類 文化遺産 登録基準 (iii)