文化的景観/建築/墓 / 廟 の世界遺産
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端的に言うと文化遺産と自然遺産の境界に位置する遺産と言える。「自然と人間の共同作業」という語に要約される通り自然環境によって制約と影響を受けることで育まれた文化や景観を指すが、大きく以下の3種に大別される。
①意匠された景観:庭園・公園・宗教空間など、人間によって意図的に設計され想像された景観
②有機的に進化する景観:自然環境に対応して形成された景観。さらに「残存する景観」と「継続する景観」に分けられる
③関連する景観:自然がその地の民に大きく影響を与えることにより、宗教的・芸術的・文学的な要素と強く関連した景観
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オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡
メキシコのオアハカ州の州都であり南シエラマドレ山脈の標高1,550メートルほどの高地に位置しているオアハカ。 モンテ=アルバンは、オアハカ市街の西方10km、盆地の山の頂上を平らにして築かれた紀元前500年頃〜後800年頃までの遺跡である。同じメキシコのテオティワカンとの交流の跡が伺える。
登録国 メキシコ 登録年 1987年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iii) , (iv) -
古代都市パレンケと国立公園
パレンケは、メキシコ南東部のチアパス州のユカタン半島付け根部分にある、古代マヤの都市遺跡である。 スペイン人により発見されその後大規模な発掘調査が行われた。7世紀、パカル王時代の宮殿や神殿、ピラミッドなどが見つかっている。 ロケットに乗り操縦桿を握る人物に見えると話題になった石棺の浮き彫りはこの地のものである。
登録国 メキシコ 登録年 1987年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iii) , (iv) -
シャーロットヴィルのモンティセロとヴァージニア大学
ヴァージニア州のシャーロットヴィルにある、独立宣言の起草者であり合衆国第三代大統領トーマス・ジェファーソンに関連する遺産である。 モンティセロとはイタリア語で「小さな山」を意味する、ジェファーソンの邸宅とプランテーションが有った場所である。 ヴァージニア大学もまたジェファーソンによって創立された。
登録国 アメリカ合衆国 登録年 1987年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iv) , (vi) -
ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター大寺院及び聖マーガレット教会
ロンドンのテムズ川左岸のウェストミンスター宮殿、聖マーガレット教会を含むウエストミンスター寺院が登録範囲である。これらの建設は敬虔なキリスト教とであったエドワード王によるものである。 11世紀に建設された宮殿は19世紀に火災で消失したもののゴシック・リバイバル様式で再建され現在では英国議会として使用されており、世界の議事堂建築の範とされている。...
登録国 イギリス 登録年 1987年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) -
ウルル-カタ・ジュタ国立公園
オーストラリア中部のノーザン・テリトリー南部に位置する。 世界でも屈指の大きさを誇る一枚岩「ウルル(エアーズロック)」と、ドーム型の奇岩群「カタ・ジュタ(オルガ山)」周辺には先住民族アボリジニのアナング族の描いた壁画が残されている。 この土地は法廷闘争の末オーストラリア政府から先住民に返還され、現在では政府が先住民から借り受ける形で国立公園として運...
登録国 オーストラリア 登録年 1987年 分類 複合遺産 登録基準 (v) , (vi) , (vii) , (viii) -
パッタダカルの建造物群
インド中南部に位置し、7〜8世紀に多数のヒンドゥー教寺院が建てられたチャールキヤ朝第2の都市である。 登録遺産になっている寺院はほぼシヴァ神を祀ったものであり、ピラミッド形をした南部の建築様式と砲弾形をした北部の様式が混在している。
登録国 インド 登録年 1987年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
バッサイのアポロ・エピクリオス神殿
ギリシャのメッシニア県北東部に位置する、古代アルカディア地方の遺跡。 コティリオン山の中腹辺りに、アポロン神のために作られたアポロ・エピクリオス神殿が良好な保存状態で残っている。 この神殿はイオニア、ドーリア、コリントの各様式の融合した列柱が見られる点が特徴的である。
登録国 ギリシャ 登録年 1986年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iii) -
ファテープル・シークリー
アーグラの南西約40kmに、ムガル帝国第3代皇帝アクバルが築いた都城である。 幾何学的な都市計画に基づき設計されたこの場所は、宮廷地区とモスク地区に分けられていた。モスク地区には寺院ジャーミ・マスジドや「偉大なる門」の意味を持つ ブランド・ダルワーザが当時のまま残る。
登録国 インド 登録年 1986年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) -
ストゥデニツァ修道院
セルビア中央部、クラリェヴォの南西39 km のストゥデニツァ湖畔に位置するセルビア正教会最大級の修道院。 12世紀に中世セルビア王国の建国者でありネマニッチ朝の始祖ステファン・ネマニャによって建設された。 聖堂内にはセルビア美術の傑作と言われるキリストの磔刑という13世紀に描かれたフレスコ画が現存している。
登録国 セルビア 登録年 1986年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) , (vi) -
トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会
ドイツ西部、モーゼル川上流に位置しルクセンブルク国境に近いトリーアは、アウグストゥス帝が建設した植民地を起源とするドイツ最古の都市。 時代を経るにつれ従前のローマ遺構と新たに芽吹いたキリスト教が融合しておりとして現在でも両者の複数の遺跡を見ることができる。 ローマ時代のものではポルタ・ニグラやアウラ・パラティーナが著名である。
登録国 ドイツ 登録年 1986年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) , (iv) , (vi)