文化的景観/仏教/建築 の世界遺産
選択した項目: 文化的景観/仏教/建築
端的に言うと文化遺産と自然遺産の境界に位置する遺産と言える。「自然と人間の共同作業」という語に要約される通り自然環境によって制約と影響を受けることで育まれた文化や景観を指すが、大きく以下の3種に大別される。
①意匠された景観:庭園・公園・宗教空間など、人間によって意図的に設計され想像された景観
②有機的に進化する景観:自然環境に対応して形成された景観。さらに「残存する景観」と「継続する景観」に分けられる
③関連する景観:自然がその地の民に大きく影響を与えることにより、宗教的・芸術的・文学的な要素と強く関連した景観
-
テッサロニキの初期キリスト教とビザンチン様式の建造物群
ギリシア北部、エーゲ海に臨む古都テッサロニキの聖堂群。 紀元前に交易都市として建設されたこの地は時代を経る度に様々な勢力の支配を受けてきた。 古代ローマの建造物やビザンチン時代のモザイク・フレスコ壁画を有すキリスト教聖堂、オスマン帝国支配下でのモスクなどの各時代の遺産が残されている。
登録国 ギリシャ 登録年 1988年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) -
シンハラジャ森林保護区
スリランカ南部に位置する、低地雨林に囲まれた国立公園。シンハラジャとは「ライオンの王国」という意味である。 その範囲はさほど大規模ではないにも関わらず、数多くの動植物の固有種の宝庫となっている。
登録国 スリランカ 登録年 1988年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
ゴール旧市街とその要塞群
スリランカ南部州の港町、ゴールに築かれた要塞及び城壁に囲まれた旧市街。 この地は古くから交易が行われていたが、16世紀からヨーロッパとの交易で発展した。ポルトガル・オランダ・イギリスなどが領有を争いその度に要塞化していった。 城壁内にはキリスト教・仏教・イスラム教の各施設が残る。
登録国 スリランカ 登録年 1988年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) -
ストラスブールの旧市街:グラン・ディルからヌースタット
フランス北東部の、ライン川左岸でドイツとの国境至近の交易都市ストラスブール。 古代ローマ軍がイル川の中州に築いた駐屯地が起源であり、ストラスブールは「街道の街」、グラン・ディルは「大きな島」という意味。 16〜17世紀の町並みを留めるプティット・フランスという地区にはドイツ風のハーフティンバー様式で作られた木造家屋が並んでいる。 2017年に登録範...
登録国 フランス 登録年 1988年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
シャーロットヴィルのモンティセロとヴァージニア大学
ヴァージニア州のシャーロットヴィルにある、独立宣言の起草者であり合衆国第三代大統領トーマス・ジェファーソンに関連する遺産である。 モンティセロとはイタリア語で「小さな山」を意味する、ジェファーソンの邸宅とプランテーションが有った場所である。 ヴァージニア大学もまたジェファーソンによって創立された。
登録国 アメリカ合衆国 登録年 1987年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iv) , (vi) -
ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター大寺院及び聖マーガレット教会
ロンドンのテムズ川左岸のウェストミンスター宮殿、聖マーガレット教会を含むウエストミンスター寺院が登録範囲である。これらの建設は敬虔なキリスト教とであったエドワード王によるものである。 11世紀に建設された宮殿は19世紀に火災で消失したもののゴシック・リバイバル様式で再建され現在では英国議会として使用されており、世界の議事堂建築の範とされている。...
登録国 イギリス 登録年 1987年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) -
パッタダカルの建造物群
インド中南部に位置し、7〜8世紀に多数のヒンドゥー教寺院が建てられたチャールキヤ朝第2の都市である。 登録遺産になっている寺院はほぼシヴァ神を祀ったものであり、ピラミッド形をした南部の建築様式と砲弾形をした北部の様式が混在している。
登録国 インド 登録年 1987年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
ウルル-カタ・ジュタ国立公園
オーストラリア中部のノーザン・テリトリー南部に位置する。 世界でも屈指の大きさを誇る一枚岩「ウルル(エアーズロック)」と、ドーム型の奇岩群「カタ・ジュタ(オルガ山)」周辺には先住民族アボリジニのアナング族の描いた壁画が残されている。 この土地は法廷闘争の末オーストラリア政府から先住民に返還され、現在では政府が先住民から借り受ける形で国立公園として運...
登録国 オーストラリア 登録年 1987年 分類 複合遺産 登録基準 (v) , (vi) , (vii) , (viii) -
ハンザ同盟都市リューベック
ドイツ北部、シュレスヴィッヒ=ホルシュタイン州に位置する交易都市であるリューベックは、バルト海や北海を舞台とした都市間の商人による交易組合的な団体である「ハンザ同盟」都市として栄えた。 街の建設は1143年にホルシュタイン伯アドルフ2世によって進められた。 聖堂などが残り、「ハンザの女王」という異名を持つ美しい街として知られている。
登録国 ドイツ 登録年 1987年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) -
トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会
ドイツ西部、モーゼル川上流に位置しルクセンブルク国境に近いトリーアは、アウグストゥス帝が建設した植民地を起源とするドイツ最古の都市。 時代を経るにつれ従前のローマ遺構と新たに芽吹いたキリスト教が融合しておりとして現在でも両者の複数の遺跡を見ることができる。 ローマ時代のものではポルタ・ニグラやアウラ・パラティーナが著名である。
登録国 ドイツ 登録年 1986年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) , (iv) , (vi)