シリアルノミネーションサイト/建築/交易路・巡礼路 の世界遺産
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シリアル・ノミネーション・サイトとは「連続性のある遺産」のこと。必然的に構成資産が複数となる。
これらの遺産はひとつひとつが普遍的価値を有している必要がなく、全体として顕著な普遍的価値を持っていれば世界遺産となることが出来る。
文化遺産で言えば同一の歴史・文化を有すること、自然遺産で言えば同じ地質・生態系などを有することが重要視されており、それらの構成資産をつなぐストーリーも重視される傾向がある。
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ポレッチ歴史地区のエウフラシウス聖堂建築群
クロアチア西部、イストラ半島のアドリア海に面した街ポレッチに残るエウフラシウス聖堂建築群。 古代ローマ帝国が紀元前2世紀に建設したこの街には、4世紀にキリスト教が伝わりその頃の建造物が現存している。 登録遺産となっているものは司教エウフラシウスが6世紀に建設したものであり、芸術的価値の高いモザイク画が多く残っていることで知られている。。
登録国 クロアチア 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) -
バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院
スペインの大都市バルセロナにある二つの建造物、「カタルーニャ音楽院」と「サンパウ病院」はどちらもアール・ヌーヴォーの建築家ルイス・ドメネク・イ・モンタネルの名作。 鉄筋建築である音楽堂のファサードは多数のモザイクで飾られ、コンサートホールの内部も過剰な装飾に溢れる。 同じく過剰な装飾を施されたサン・パウ病院はドメネクの死後、1930年に完成した。
登録国 スペイン 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) -
サン・ミジャン・ユソとサン・ミジャン・スソの修道院群
スペイン中北部、サン・ミジャン・デ・ラ・コゴージャにある二つの修道院。 6世紀中頃に聖ミジャン(聖エミリアヌス)ゆかりの聖地として巡礼の対象となり、ロマネスク様式教会がこのの地に建設されることになった。 カスティーリヤ語発祥の地とも言われており、同言語で書かれた最古の文献「サン・ミジャンの注記」が発見されている。
登録国 スペイン 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
トゥルカナ湖国立公園群
ケニア北部のトゥルカナ湖に位置するシビロイ国立公園、セントラル・アイランド国立湖園、サウス・アイランド国立公園の3つの公園群。 この湖には多様な野鳥が生活しており、またナイルワニの繁殖地であり、哺乳類化石の産地でもある。 2018年の第42回世界遺産委員会で危機遺産リストに記載された。
登録国 ケニア 登録年 1997年 分類 自然遺産 登録基準 (viii) , (x) -
ウワダン、シンゲッティ、ティシット及びウワラタの古い集落
モーリタニアの4つの隊商都市、ウワダン、シンゲッティ。ティシット、ウラワタ。 これらはサハラ砂漠を通過する隊商の交易・宗教の中心地として12世紀ごろから栄えた。これらの集落にはいずれも石造りの壁に囲まれたクサールという旧市街が残っている。
登録国 モーリタニア 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (v) -
アイスレーベンとヴィッテンベルクのルター記念建造物群
ザクセンのアイスレーベンとヴィッテンベルクに残る、ルターとその信奉者メランヒトンの生涯を物語る建造物。 1517年、修道士だったルターは贖宥状(免罪符とも)を発行するローマカトリックを批判しそこから宗教改革が始まった。 構成遺産はヴィッテンベルグのメランヒトン家、ルターの生まれた家及び没したアイスレーベンの家、宗教改革の狼煙をあげた「95か条の意見書」を...
登録国 ドイツ 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (vi) -
ヴェルラ砕木・板紙工場
フィンランド南部、キュメン・ラークソ県に位置する1882~1964年まで稼働していた製材・製紙を行っていた工場群。 度重なる火災に見舞われたが、現在残る建物はゴシック・リバイバル様式で作られている。 19世紀後半からスカンジナビア半島やロシア北部周辺で見られた、同様な工場施設の中でも今に至るまで残された最後の例であり貴重である。
登録国 フィンランド 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) -
ヴァイマール、デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群
ドイツ中部のデッサウと、その南にあるヴァイマール、そしてベルリンのベルナウに残るヴァルター・グロビウスの手によるバウハウスをはじめとした建造物群。 バウハウスは、1919~1933年の間に建築上および美学上の概念とその作品に革命を起こした学校であり、その名を「バウヒュッテ」にちなむ。 この学校の教授陣(グロピウス、マイヤー、クレー、カンディンスキー...
登録国 ドイツ 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
シェーンブルン宮殿と庭園群
オーストリアの首都ウィーンにあるマリア・テレジアと縁の深い宮殿。 17世紀にレオポルト1世が建築家フィッシャー・フォン・エアラッハに命じて建造させた宮殿であり、18世紀から1918年まではマリア・テレジアをはじめとしたハプスブルグ朝の邸宅として使用された。 庭園・宮殿共にバロック様式で作られており、特に宮殿はマリア・テレジア・イエローと呼ばれ...
登録国 オーストリア 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iv) -
ザルツブルク市街の歴史地区
オーストリアのドイツ国境付近、紀元前より岩塩の交易によって栄え「塩の城」を意味するザルツブルクと名付けられた宗教都市。8世紀に司教座が置かれ、後に大司教座となった。 ホーエンザルツブルク城や、ドイツ語圏最古の男子修道院ザンクト・ペーター修道院などが残っている。
登録国 オーストリア 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi)