トランスバウンダリーサイト/建築/国立公園 の世界遺産
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「国境を越える遺産」である。
国境とは時代とともに今なお変化するものであるが、それにより構成資産を区切ることは正しい態度であるとは言い難い。
自然遺産に関して言えば、自然環境は国境により線が引けるものではないし、文化遺産に関しても国を跨いで存在する遺産は現に存在している。
国という括りに捉われず純粋に遺産としてのまとまりを示すものがトランスバウンダリーサイトである。
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サン・ルイス歴史地区
ブラジル北東部に位置するサンルイス歴史地区であり、かつて砂糖や綿花の貿易港として栄えた。 この地はブラジルで唯一フランス人が建設した街である。その後オランダやポルトガルなど支配を変えたことでも知られる。 中心部には、当初の基盤目模様の街路設計が完全な形で残されている。20世紀初期に経済不況が起こったため多数の歴史的建造物が生き残っている。
登録国 ブラジル 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (v) -
モルヌ・トロワ・ピトン国立公園
ドミニカ国は、カリブ海・小アンティル諸島に浮かぶ島国であり、モルヌ・トロワ・ピトン国立公園(モーン・トワ・ピトンとも)はその首都ロゾーに位置する。 熱帯雨林が繁茂しており、国立公園の中心に標高1,342mの火山であるトワ・ピトン山がそびえている。 いくつもの噴気孔や淡水湖、温泉湖であるボイリング・レイクがあり、世界最大のカブトムシであるヘラクレス・オオカ...
登録国 ドミニカ国 登録年 1997年 分類 自然遺産 登録基準 (viii) , (x) -
カルカッソンヌの歴史的城塞都市
フランス南部、ピレネー山脈を挟んでスペインと接し、ヨーロッパ最大規模の城壁で知られる中世城塞都市カルカッソンヌ(カルカソンヌ)。 丘の上の町を囲む二重の城壁は、隣国からの防御の為に西ゴート・ロマネスク時代の一部を取り込みつつ13~14世紀に完成した。 1659年にスペインとの国境を設定したピレネー条約により防衛戦略上の重要性を失い荒廃したが、1844年<...
登録国 フランス 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) -
パナマ・ビエホ古代遺跡とパナマの歴史地区
パナマはスペイン人によって征服された、太平洋岸における最初の植民地である。 1671年にイギリスの海賊ヘンリー・モーガンによって街は破壊され、その一帯が「パナマ・ビエホ」(古いパナマ)と呼ばれることになった。 その後少し離れた場所に再建され発展した新しいパナマの歴史地区は、パナマ・シティの中心部に位置し、建造物はスペイン、フランス及び原住民の諸様式の混...
登録国 パナマ 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院
スペインの大都市バルセロナにある二つの建造物、「カタルーニャ音楽院」と「サンパウ病院」はどちらもアール・ヌーヴォーの建築家ルイス・ドメネク・イ・モンタネルの名作。 鉄筋建築である音楽堂のファサードは多数のモザイクで飾られ、コンサートホールの内部も過剰な装飾に溢れる。 同じく過剰な装飾を施されたサン・パウ病院はドメネクの死後、1930年に完成した。
登録国 スペイン 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) -
サン・ミジャン・ユソとサン・ミジャン・スソの修道院群
スペイン中北部、サン・ミジャン・デ・ラ・コゴージャにある二つの修道院。 6世紀中頃に聖ミジャン(聖エミリアヌス)ゆかりの聖地として巡礼の対象となり、ロマネスク様式教会がこのの地に建設されることになった。 カスティーリヤ語発祥の地とも言われており、同言語で書かれた最古の文献「サン・ミジャンの注記」が発見されている。
登録国 スペイン 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ
スペインの首都マドリードの南東、バレンシアにあるラ・ロンハ・デ・ラ・セダは1482~1533年にかけて建築家ペレ・コムプテによって建造され絹の商品取引所として利用された。 大広間の柱と放射線蒼穹は絹糸が先端で広がっている様を表す。 15~16世紀にかけて一帯が大商業都市となったことの富と権力を象徴する後期ゴシック様式の傑作である。
登録国 スペイン 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iv) -
ウワダン、シンゲッティ、ティシット及びウワラタの古い集落
モーリタニアの4つの隊商都市、ウワダン、シンゲッティ。ティシット、ウラワタ。 これらはサハラ砂漠を通過する隊商の交易・宗教の中心地として12世紀ごろから栄えた。これらの集落にはいずれも石造りの壁に囲まれたクサールという旧市街が残っている。
登録国 モーリタニア 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (v) -
ルーレオのガンメルスタードの教会街
スウェーデン北部、ノールボッテン県にある都市で、ボスニア湾の北端に位置するルーレオ(ルレオ)郊外ガンメルスタードにある教会を囲む住居群。 15世紀頃に建造された石造教会周辺の424にも及ぶ木造平屋コッテージは、周辺地域から訪れる信者の宿泊用に作られたものである。主に日曜日と、祝祭日にのみ利用されていた。 北スカンジナビアでは教区が広範になることがあり、...
登録国 スウェーデン 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (v) -
ザルツブルク市街の歴史地区
オーストリアのドイツ国境付近、紀元前より岩塩の交易によって栄え「塩の城」を意味するザルツブルクと名付けられた宗教都市。8世紀に司教座が置かれ、後に大司教座となった。 ホーエンザルツブルク城や、ドイツ語圏最古の男子修道院ザンクト・ペーター修道院などが残っている。
登録国 オーストリア 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
アルベロベッロのトゥルッリ
イタリア南部・プーリア州アルベロベッロにある、現在でも居住用に供されている古代住居群。 古くから継承されてきた石灰石を用いた独自の建築方法が見られる。特にこの地で作られた円錐形の屋根を持つ トゥルッリは1000以上も林立する姿が特徴的な風景を作り出している。
登録国 イタリア 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) , (v) -
ピエンツァの歴史地区
イタリア中部・トスカーナ地方に位置し、15世紀に再開発によって整備された計画都市。この地出身のローマ教皇ピウス二世にちなんでピエンツァという名になった。 建築家ベルナルド・ロッセリーノによる都市計画で「理想の街」を目指し、後のヨーロッパの都市建築に大きな影響を与えた。
登録国 イタリア 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv)