文化的景観/交易路・巡礼路/化石・地層 の世界遺産
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端的に言うと文化遺産と自然遺産の境界に位置する遺産と言える。「自然と人間の共同作業」という語に要約される通り自然環境によって制約と影響を受けることで育まれた文化や景観を指すが、大きく以下の3種に大別される。
①意匠された景観:庭園・公園・宗教空間など、人間によって意図的に設計され想像された景観
②有機的に進化する景観:自然環境に対応して形成された景観。さらに「残存する景観」と「継続する景観」に分けられる
③関連する景観:自然がその地の民に大きく影響を与えることにより、宗教的・芸術的・文学的な要素と強く関連した景観
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ダイナソール州立自然公園
カナダ、アルバータ州南東のレッド・ディア川渓谷に位置する州立の自然公園。 世界最大級の恐竜化石層があることで知られており、1884年に考古学者ジョセフ・バール・ティレルが肉食恐竜が発掘されたのを皮切りに、荒れた山地の露頭から39種に及ぶ恐竜化石が発見された。 またハヤブサやイヌワシといった絶滅危具種の棲息も確認することができる。
登録国 カナダ 登録年 1979年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (viii) -
ヴェゼール渓谷の先史時代史跡群と洞窟壁画群
フランス西南部ドルドーニュ県、ヴェゼール渓谷の遺跡群で、有名なラスコーの壁画を含む遺産として登録された。 装飾洞窟では先住民の残した生活道具や壁画、また動物化石等が出土している。これらの遺跡はクロマニヨン人の手によるものとされており、先史時代の文明の証拠として重要視されている。 洞窟は保護の観点から現在一般公開されていないが、近くの複製洞窟...
登録国 フランス 登録年 1979年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iii) -
サガルマータ国立公園
ネパールの首都カトマンズの北東に位置するサガルマータ国立公園。 世界最高の峰であるサガルマータ(エベレスト山)をはじめ、標高7000m以上の山々が連っている。サガルマータとは「世界の頂上」という意味であり、チベット語ではチョモランマ、英語ではジョージ・エヴェレストにちなみエベレストと呼ばれる。 ユキヒョウやヒマラヤグマといった大型動物や、多数の鳥やチョウな...
登録国 ネパール 登録年 1979年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) -
オフリド地域の自然遺産及び文化遺産
マケドニア共和国西部、オフリド湖と周辺に数多くの聖堂がある都市。 1979年に先ず「オフリド湖」が自然遺産として登録され、翌年には文化遺産としての部分が拡大され複合遺産となった。これはヨーロッパとして初の複合遺産だった。 2019年の世界遺産委員会において、アルバニア側への拡張が認められトランスバウンダリーサイトとなった。
登録国 マケドニア旧ユーゴスラビア共和国 , アルバニア 登録年 1979年 分類 複合遺産 登録基準 (i) , (iii) , (iv) , (vii)