トランスバウンダリーサイト/文化的景観/キリスト教 の世界遺産
選択した項目: トランスバウンダリーサイト/文化的景観/キリスト教
「国境を越える遺産」である。
国境とは時代とともに今なお変化するものであるが、それにより構成資産を区切ることは正しい態度であるとは言い難い。
自然遺産に関して言えば、自然環境は国境により線が引けるものではないし、文化遺産に関しても国を跨いで存在する遺産は現に存在している。
国という括りに捉われず純粋に遺産としてのまとまりを示すものがトランスバウンダリーサイトである。
-
チレント・ディアノ渓谷国立公園及び遺跡群と修道院
イタリア中南部、ナポリ南東約120kmのチレント・ディアノ渓谷国立公園は入り組んだ海岸線や風光明媚な渓谷を擁する広大な公園である。 また、パエストゥムと、ヴェリアの二つの古代都市遺跡も保全されている。
登録国 イタリア 登録年 1998年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
モデナ:大聖堂と市民の塔(トッレ・チヴィカ)、グランデ広場
イタリア北部、モデナに築かれた大聖堂と鐘楼、そしてグランデ広場。 12世紀に85年もの年月をかけて建立されたこの大聖堂は初期ゴシック建築、イタリア・ロマネスク建築の代表的な遺講として知られている。設計者はロンバルディアの建築家ランフランコである。鐘楼にはギルランダと呼ばれる花飾りがあるためギルランディーナと呼ばれる。
登録国 イタリア 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iii) , (iv) -
ポルトヴェネーレ、チンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島)
イタリア半島北西部、リグリア海沿岸部の港や集落。 「ヴィーナスの港」の意味をもつポルトヴェネーレ一帯では、カラフルな住宅の立つ集落や港の絶景などにおいて見事な文化的景観が認められた。 12世紀、高台に造営されたサン・ロレンツォ聖堂がこの美しい景観を見守る様に建っている。
登録国 イタリア 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (v) -
モルヌ・トロワ・ピトン国立公園
ドミニカ国は、カリブ海・小アンティル諸島に浮かぶ島国であり、モルヌ・トロワ・ピトン国立公園(モーン・トワ・ピトンとも)はその首都ロゾーに位置する。 熱帯雨林が繁茂しており、国立公園の中心に標高1,342mの火山であるトワ・ピトン山がそびえている。 いくつもの噴気孔や淡水湖、温泉湖であるボイリング・レイクがあり、世界最大のカブトムシであるヘラクレス・オオカ...
登録国 ドミニカ国 登録年 1997年 分類 自然遺産 登録基準 (viii) , (x) -
サン・ミジャン・ユソとサン・ミジャン・スソの修道院群
スペイン中北部、サン・ミジャン・デ・ラ・コゴージャにある二つの修道院。 6世紀中頃に聖ミジャン(聖エミリアヌス)ゆかりの聖地として巡礼の対象となり、ロマネスク様式教会がこのの地に建設されることになった。 カスティーリヤ語発祥の地とも言われており、同言語で書かれた最古の文献「サン・ミジャンの注記」が発見されている。
登録国 スペイン 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
トゥルカナ湖国立公園群
ケニア北部のトゥルカナ湖に位置するシビロイ国立公園、セントラル・アイランド国立湖園、サウス・アイランド国立公園の3つの公園群。 この湖には多様な野鳥が生活しており、またナイルワニの繁殖地であり、哺乳類化石の産地でもある。 2018年の第42回世界遺産委員会で危機遺産リストに記載された。
登録国 ケニア 登録年 1997年 分類 自然遺産 登録基準 (viii) , (x) -
ケニア山国立公園/自然林
ケニア中部、ほぼ赤道直下にあるアフリカ第2の高山で標高5,199mのケニア山を含む国立公園。 山頂部には12の氷河が見られ、山麓には森林地帯が広がっている。寒さに対応すべく進化した固有種の高山植物ジャイアントロベリアなど、独自の進化を見ることもできる。 また、動物ではクロサイやアフリカゾウなど絶滅危惧種の避難所ともなっている。 1997年に世界遺産登録されたが...
登録国 ケニア 登録年 1997年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (ix) -
ポレッチ歴史地区のエウフラシウス聖堂建築群
クロアチア西部、イストラ半島のアドリア海に面した街ポレッチに残るエウフラシウス聖堂建築群。 古代ローマ帝国が紀元前2世紀に建設したこの街には、4世紀にキリスト教が伝わりその頃の建造物が現存している。 登録遺産となっているものは司教エウフラシウスが6世紀に建設したものであり、芸術的価値の高いモザイク画が多く残っていることで知られている。。
登録国 クロアチア 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iii) , (iv) -
ハルシュタット-ダッハシュタイン・ザルツカンマーグートの文化的景観
オーストリア中部ザルツカンマーグート地方の風光明媚なハルシュタット湖とダッハシュタイン山の生み出す文化的景観。 古来よりこの地では岩塩の採掘が行われてきた。その営みは先史時代にまで遡り、青銅器時代の遺物などが発見されており、一連の遺跡の文化はこの地の名称に因みハルシュタット文化と名付けられている。 中世、この岩塩鉱が神聖ローマ帝国により国有...
登録国 オーストリア 登録年 1997年 分類 文化遺産 登録基準 (iii) , (iv) -
ザルツブルク市街の歴史地区
オーストリアのドイツ国境付近、紀元前より岩塩の交易によって栄え「塩の城」を意味するザルツブルクと名付けられた宗教都市。8世紀に司教座が置かれ、後に大司教座となった。 ホーエンザルツブルク城や、ドイツ語圏最古の男子修道院ザンクト・ペーター修道院などが残っている。
登録国 オーストリア 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv) , (vi) -
W=アルリ=パンジャリ国立公園
「W国立公園」は、ニジェール・ブルキナファソ・ベナンの三国にまたがる。 ニジェール川の形がW型に湾曲していることからこの名がついており、この川は鳥類の生息にとって重要な湿地を生み出している。哺乳類はセーブルアンテロープをはじめとした70種類が生息している。 またここは、新石器時代に人類が住み着いたことでも知られている。 2017年の世界遺産委員会でベナン...
登録国 ニジェール , ベナン , ブルキナファソ 登録年 1996年 分類 自然遺産 登録基準 (ix) , (x) -
アイスレーベンとヴィッテンベルクのルター記念建造物群
ザクセンのアイスレーベンとヴィッテンベルクに残る、ルターとその信奉者メランヒトンの生涯を物語る建造物。 1517年、修道士だったルターは贖宥状(免罪符とも)を発行するローマカトリックを批判しそこから宗教改革が始まった。 構成遺産はヴィッテンベルグのメランヒトン家、ルターの生まれた家及び没したアイスレーベンの家、宗教改革の狼煙をあげた「95か条の意見書」を...
登録国 ドイツ 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (iv) , (vi) -
ケレタロの歴史史跡地区
ケレタロは1531年に建設されたメキシコ中部の州都である。 74のアーチを持つ水道橋が象徴的なこの街には、17世紀にサンタ・クララ教会堂が建設された。黄金の祭壇には心臓の彫刻が施され、原住民の風習を想起させる作りである。
登録国 メキシコ 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (ii) , (iv)